アステラス製薬 <4503> は12月24日、骨格筋疾患分野で提携している米バイオ医薬製造会社のサイトキネティックス社との提携を拡大すると発表した。骨格筋活性化剤の開発を共同でさらに推進することを両社が確認するとともに、海外市場における共同販促にも含みを残した。
提携を拡大する両社は2013年1月以来、骨格筋活性化剤の開発・研究に共同で取り組んできており、今回の契約改定により、提携を深化させる。これにより、筋委縮症や神経筋適応症の治療薬の研究開発をさらに進める。
今回の改定では、非神経筋適応症に限定されていた速筋トロポニン活性化剤の提携範囲を拡大し、脊髄性筋萎縮症(SMA)などの疾患の治療薬についても共同で研究する体制を整備した。
発表によれば具体的には、SMAの治療薬となる候補のる「CK-2127107」について、現在は第2フェーズにある臨床試験を来年に開始する見通しだ。ほかにも、「北米・欧州市場で共同販促を行う可能性がある」とするなど、研究・開発以外の分野での協力にも含みを残した。
アステラス製薬は、今回の改定を踏まえて、契約一時金の4000万ドルと第2フェーズの臨床試験に進む決定にともなう1500万ドルの合計5500万ドルをサイトキネティクス社に支払う。さらに、アステラスは今後、研究開発費として2000万ドルをサイトキネティクス社に支払う可能性があるとのことだ。
(ZUU online)
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