1月26日、ニプロ <8086> とユニチカ <3103> はニプロがユニチカのメディカル事業を譲り受けることで合意したことを発表した。事業譲受日は平成27年3月31日を予定している。
ニプロは医療関連事業において日本国内で注射・輸液関連、検査・診断薬関連、透析関連、インターベンション関連等幅広い医療機器の製造販売を手掛けている。一方、ユニチカは、フィルム事業、樹脂事業、不織布事業を手掛けており、メディカル事業としてカテーテル、創傷被覆材、酵素、診断薬の製造販売を行っている。緊急時の血液透析や血液の浄化に利用される「ブラッドアクセスカテーテル(抗血栓素材)」は国内シェア1位(30%弱)だ。ニプロは今回の事業譲受で同社の医療関連事業と関連性の高い、ユニチカの抗血栓性カテーテルや臨床検査薬を取り込み、シェアアップと市場拡大を見込む。
今回、事業譲受の対象となる事業の平成26年3月期における売上高は約14億円、買収金額は明らかにされていない。
ユニチカは昨年の6月に発表した新中期経営計画において、成長戦略・事業ポートフォリオ改革・収益体質の強化を実行し、財務体質の健全化を目指している。今回のメディカル事業の譲渡により、経営資源をフィルム・不織布事業や樹脂事業に集中させ、早期の立て直しを目指す。
(ZUU online)
【関連記事】
トヨタ受注好調 「アルファード」「ヴェルファイア」フルモデルチェンジ
次代の成長エンジンになれるか?―オリンパスの医療事業が迎える正念場
ギリシャ総選挙どうなる?EU離脱ならリーマン以上の金融不安
年間52,596円の日経新聞が無料?ネット証券は『情報の宝庫』
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法