2期目を迎えたジルマ・ルセフ政権の政策運営に注目

2011年1月はブラジル史上初の女性大統領ジルマ・ルセフ氏が就任し、14年10月の選挙でも再任され今年1月に2期目の就任となったが、この第一次ルセフ政権下ではインフレと海外からの投資減退による景気低迷、さらに所得格差の拡大などには思ったほどの成果が見られず、14年10月の選挙で低所得者層からの支持で再任された際には金融市場で株も為替も売られるというなんとも厳しい市場の見方に直面することとなった。


すべては財政再建次第

既に税制改革、年金制度改革をはじめとする財政改革は待ったなしの状態となっている。さらに規制緩和による市場開放もルセフ政権にとっては成長回復の大きな課題となっている。2015年の経済成長率見通しは2010年に7.5%の成長を果たしたのが遠い過去とも思える1%台に留まろうとしている。

同じ南米のコロンビアは経済開放と制度改革の断行でブラジルの2倍以上の速度での成長を実現している。2016年のオリンピック実施に向けてBRICsからその名が外れるかどうかの瀬戸際に立たされているのが今のブラジルの状況なのだ。

(ZUU online)

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