5Tの改革が現実味を帯びる
モディ首相が取り組むインドの青写真の核心は、5T(Talent=人材、Tradition=伝統、Tourism=ツーリズム、Trade=貿易、Technology=技術)といった5つの分野に焦点が充てられている。光ファイバー網の確立や新たな高速鉄道網の建設、国内100ヶ所以上のスマートシティの建設、主要大学を国内全28州に設置するなどいった計画が実現すれば、かなりのスピードで経済成長がはかられる。またインドは、インフレ率が中央銀行の目標値を上回る水準で推移してきたが、足元の原油価格の下落でインフレ上昇率が落ち着き、原油輸入国のインドには追い風になっている。
2016年に中国超えの声も
米金融大手のゴールドマンサックスは、2016年のインドの経済成長率を6.8%と見込み、中国(6.7%)を上回ると予想をして話題を集めている。2015年はインドの実質成長率は中国を下回るものの、さらに2016年以降の2年間はインドが成長率で中国に対するリードを広げるとの分析も発表している。BRICで、ブラジル、ロシアが後退し、中国の経済にも停滞の兆しが見え始めている今、インド経済の安定的成長がさらに期待される。
(ZUU online)
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