東京チカラ飯で苦戦を強いられた三光マーケティングフーズ <2762> が2月13日に2015年6月期第2四半期決算を発表した。売上高73億円(前年同期比29.3%減)、営業利益△0.9億円(前年同期△16億円)、経常利益0.2億円(同△14億円)、当期純利益△2億円(△30億円)となった。

前年度に大幅な店舗再編を実施したことから、売上高は3割近く減少した。円安による輸入食材価格の上昇や、人手不足による人件費関連のコスト上昇が進んだうえに、中食の進行等により、異業種・異業態との競争もあり、営業利益は赤字となった。49店舗改装を実施したことも収益を圧迫、さらに18店舗の閉店を決定し、減損損失約2億円を計上した。

前年同期より赤字幅は縮小したものの、業績は依然厳しい。「楽釜製麺所」は比較的堅調だが、居酒屋業態、及び「東京チカラ飯」等のテコ入れを急ぎ、また「焼肉万里」などの新業態の開発にも力を入れ、収益回復を図る。

外食産業では、食に関する消費者の知識や関心が高まり、以前のような画一的なメニューやサービスで は飽きられがちだ。ワタミも2月9日に通期業績予想を下方修正し、当期純損失を30億円の赤字から70億円の赤字とした。デフレ時代の申し子たちがビジネスモデルそのものを転換する時期がもうすでに来ている。

(ZUU online)

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