三井住友建設(足成)

2月13日、三井住友建設 <1821> が2015年3月期第3四半期決算を発表した。売上高2697億円(前年同期比2.9%増)、営業利益75億円(同84.6%増)、経常利益74億円(同67.3%増)、当期純利益52億円(95.3%増)となった。同日、通期業績予想の修正も発表し、売上高は20億円増の3770億円、営業利益は16億円増の110億円、経常利益は26億円増の100億円、当期純利益は17億円増の60億円とした。手持工事における工事採算の向上により、営業利益が増加、さらに、為替差益の発生等、営業外損益の改善により、経常利益、当期純利益についても前回予想を上回る。

受注工事高も豊富だ。同社の個別受注工事高は土木工事が前年同期比38.1%増の330億円、建築工事が同20.1%増の256億円となった。海外受注工事高が減少したが、それ以上に国内官公庁、国内民間の受注工事高が増加した。

国内建設市場においては、堅調な公共投資に加え民間企業による設備投資も増加傾向を見せるなど、建設需要は順調に推移しているが、その一方で構造的な問題となっている建設技能労働者の不足が続くなど、業界を取り巻く環境は依然として厳しく、施工・コスト面において難しい舵取りが必要となっている。

同社は昨年12月に住友林業 <1911> と中大規模木造建築市場の創出と拡大、また両社の新たなビジネス機会の創出を目指し、共同取組に関する業務提携契約を締結した。住友林業が有する木質材料に関する知見・調達力と木造建築物に関するノウハウ、ならびに、三井住友建設が総合建設会社として有する設計・施工能力を相互に活用することで、中大規模木造建築物に関する、新たな技術やサービスの開発に取り組み、有望市場の獲得を目指す。

(ZUU online)

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