リフォームを考えているが、どこをどのようにすればいいのか分からないという人も多いかもしれない。生活をより快適にするには、どんなリフォームが最適であるのだろうか。今回は、おすすめのリフォーム方法を紹介していこうと思う。
また、リフォームと一口に言っても、壊れたものを新しく取り換えることから、壁紙などの内装を変えることまで多岐にわたる。大きく分けると以下のようになる。
エコリフォーム
最近人気の「エコリフォーム」。太陽光発電システムの設置や、オール電化、家の資材を省エネにつながるものに替えることなどが含まれる。
太陽光発電システム
投資目的としても注目されているのが「太陽光発電システム」だ。昼間に使用する電気は自家発電した電力でまかない、余剰電量が生じた場合は電力会社に売って収入を得ることもできる。
太陽が出ていない夜は発電することができないので、電力会社から購入する必要があるが、売電して得た利益分を計算すると、電気代がほぼかからなくなる場合もある。設置には200万円前後必要だが、8～10年で元手は回収できることも多い。また、国や地方自治体から太陽光発電システム設置時に補助金を出す制度もあるので、活用するとよいだろう
オール電化
太陽光発電システムとセットになることも多い「オール電化」。自然の力を利用して、エネルギーをまかなうものである。導入することにより電力会社によっては料金の大幅な割引や、夜間の電気代が3分の1程度になる制度もあるので確かめておこう。
大気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器、火を使わずに電気を利用するクッキングヒーターなどがある。費用はトータルでも30万円程度で完了するのが一般的だ。
省エネ資材
壁や天井、床などを暖かい空気が逃げにくい素材にするだけでも、省エネにつなげることができる。窓なども断熱性の高いものに交換すれば部屋の熱効率は格段に良くなる。このような省エネリフォームに対しても、補助金を受けることができる制度があるので覚えておきたい。
中古リフォーム
比較的安価な中古の住宅やマンションを購入してリフォームを行う「中古リフォーム」。好みのスタイルにリフォームしていくことで、建売住宅や新築マンションを購入するのとはまた違った、家に対する愛着もわいてくるだろう。
中古物件をリフォームする
自分の好みに変えることができるとあって、人気のリフォーム形態といえよう。壁紙や床材を変えることで、見た目も新築と比べて遜色のないものにすることができる。キッチンやトイレなど水回りの設備を入れ替えるのも、生活を快適にするためには重要なことだ。ただ、ガスや電気、水道などのライフラインの設備も古くなっているので、そのような表からは分かりにくいところもきちんとリフォームすることを忘れないでおきたい。
最近では、戸建て住宅やマンションなどのリフォームを専門に手掛ける業者も多数ある。どのようなリフォームを行いたいのかよく考えてから、専門家のアドバイスを受けることでより快適な住まいにすることが可能になるだろう。
リフォーム済み物件、リノベーション物件を購入する
リフォームを済ませてから販売する中古物件も多数出回っている。新築物件と同じく、購入してすぐに住むことができるので人気は高い。
この場合、内装や外装だけでなく、給湯器やコンロなどの設備も新しいものに交換されているかをきちんと確認する必要がある。目に見える所よりもそのような設備のリフォームにお金をかけた物件を選ぶのが、失敗しないコツだ。
エクステリアリフォーム
玄関を含む外装は、家の印象を大きく変えるものだ。どのようなリフォームがあるのか、見てみよう。
玄関リフォーム
特に年配の方であれば、滑りやすいポーチや段差のある玄関に苦労をされることがあるのではないだろうか。1日に何度も利用する場所でもあるので、段差のない動きやすい玄関を作ることは非常に重要でもある。
バリアフリーにして車いすでも出入りしやすい玄関にしておくと、将来家族が年を重ねてからの生活の不安解消にもつながるかもしれない。
外装リフォーム
外装のリフォームは意外と手軽に行え、見た目も新築のように変えられるのがうれしい。壁の塗り直しは30万～80万円ほど、壁の張り替えなら素材にもよるが200万円あたりで新築同然にきれいにすることができる。
塀や垣なども、家の印象を決める大事な部分でもあるので、リフォームしてきれいにしておきたい。
バリアフリーリフォーム
家が古くなるということは、住む人も年をとるということでもある。年をとっても快適に暮らせるように、バリアフリーの住宅にリフォームする例は非常に多い。
段差をなくす
部屋と部屋の間や、玄関などの段差をなくすことで、移動が快適に、安全にできるようになる。こちらは構造に手を入れるので、1,000万円単位で費用がかかる場合もある。
手すりをつける
最も多いのが、トイレや浴室などに手すりをつけるリフォームだ。要介護の認定を受けている場合、リフォームに対する補助金が支給されることもあるので確認しておきたい。
時が経てば、ライフサイクルは変わっていくものである。リフォームすることで、家族みんなが満足できる、理想の家ができあがるかもしれない。長く快適に住む家づくりをするためにも、目的に応じたリフォームを考えてみてもよいかもしれない。
