ブリジストン <5108> が 17 日、 2014 年 12 月期の連結決算短信(日本基準)を発表した。
タイヤ部門の売り上げは国内・海外とも堅調で、前期比売上高 2% 増、営業利益 9% 増。加えて、売上を前年に比べ 1 割増加した多角化部門も好調で、 BSAM 多角化と国内事業の利益増が貢献。通期の業績は、前年比 3% 増の 3 兆 6739 億円、営業利益は 9% 増の 4780 億円であった。期間内に行った固定資産売却および有価証券売却による利益 145 億円を特別利益として計上したので、純利益は最高益の 3005 億円(前期比 49% 増)に達した。投資家から注目を集めていた同社の配当政策だが、期末配当予想を 20 円上回り、 60 円としたことで、年間配当は 100 円になる(前期比 43 円増)。 2015 年 12 月期は、さらに 20 円増配し年間 120 円、配当性向 28% に達する予定である。
グローバルなアロケーションに目を配り、地域別環境に目をとめて戦略的に行動したことがうかがえる。為替変動による原材料・素材価格の変動にも柔軟に対応した。投資・財務キャッシュフロー面でも好業績による資金の流入で、固定資産の取得、長期借入金支払い、償還社債の支払い、米国独占禁止法関連支払、リコール関連支払、そして配当金支払いを順調にこなしている。
今期も、同社が中期計画としているグローバル体制と多角化事業の拡充に注力する。また、社内取締役に対してストックオプションによる報酬を付与するため、新株予約権が割り当てられることになった。長期的企業への貢献意欲と株主との価値共有を高める目的という。
2015 年 12 月通期は連結ベースの売上高 3 兆 9800 億円(前期比 8% 増)、純利益 3190 億円( 6% 増)を見込んでいる。
(ZUU online)
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