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(写真=Thinkstock/Getty Images)


利回りの異なる商品を組み合わせてリターンを目指す

分散投資というと株式などで複数の銘柄に分けて投資する銘柄分散や、国内・外に分けて投資する地域分散、それに伴う通貨分散などを思い浮かべる方が多いかと思います。リスクを抑えるためには上記のような投資の知識も必要になりますが、その前段階として、利回りの異なる金融商品を組み合わせることで期待するリターンを目指す「ポートフォリオの考え方」について解説していきます。


ポートフォリオの考え方

ポートフォリオとは、様々な利回りの金融商品を組み合わせ、どの程度の利回りが期待できるかを予測する方法です。日銀は、継続的に毎年2%のインフレになるように金融政策(異次元金融緩和)を行っています。また、米国やEUも緩やかなインフレの数字として2%を目標にしています。そこで<表1>では、利回りの異なる4つの商品の組み入れ比率を変化させながら、全体の利回りが2%前後になるような、4つのパターンを作成しました。

商品Aの利回りは(0.025%)、現在(2015年2月)の定期預金の金利に相当します。商品Bは(0.3%)で10年国債(0.285% 2015年2月2日)を少し上回る程度の利回りです。商品C(3.0%)・商品D(6.0%)は、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立法人(GPIF)2014年10月31日以降の想定利回り、外国債券(3.7%)、株式(国内株6.0%、外国株6.4%)を参考に若干低めの利回りを設定しました。
※ポートフォリオ全体の利回りは、「(商品Aの利回り×比率)+(商品Bの利回り ×比率)+(商品Cの利回り×比率)+(商品Dの利回り ×比率)」(小数点以下3桁目 四捨五入)の計算式で求めています。

<表1>

利回り ポートフォリオA ポートフォリオB ポートフォリオC ポートフォリオD
商品A 0.025% 60% 55% 45% 35%
商品B 0.300% 5% 5% 10% 15%
商品C 3.000% 5% 15% 25% 35%
商品D 6.000% 30% 25% 20% 15%

ポートフォリオ全体の利回り

1.98% 1.98% 1.99% 2.00%

それでは、A〜Dそれぞれのポートフォリオについて個々にみていきます。以下の説明で登場する「リスク」は元本のブレ幅です。一般的に商品A、Bが安全資産、C,Dがリスク資産に分類されます。

ポートフォリオAは、元本割れの無い商品Aの比率を60%高めていますが、全体の利回り(1.98%)を確保するために、この中ではリスクの高い商品Dも30%と高い比率になっています。

ポートフォリオBの全体の利回り(1.98%)は、ポートフォリオAと同じですが、商品Aの比率を5%低下させることで、リスクの高い商品Dの割合を25%減らし、少しリスクの低い商品Cの比率をポートフォリオAに比べて5%から15%へ増やしています。

ポートフォリオCは、ポートフォリオBに比べてA・Bの安全資産の比率を60%から55%へ減らし、リスク資産の比率を40%から45%へ増やすことで、少しリスクの低い商品Cの比率を15%から25%へ増やしています。

ポートフォリオDは、安全資産とリスク資産の比率が50%:50%になっています。それにより、リスクの高い商品Dの比率は、4つのポートフォリオの中で最も低い15%になっています。

以上、2%前後の期待リターンを目指す「4つポートフォリオ」の中でも、金融商品の配分比率が大きく異なることがわかります。


高利回りを確保するにはリスクが伴う

今回はさまざまな金融資産を組み合わせながら目標とする期待リターンを目指すための方法として、ポートフォリオの作成方法を説明いたしました。ポートフォリオは、作成者の年齢やリスクに対する考え方、保有している金融資産額などにより異なってきますが、計算方法は変わりません。また、現在の日本の預貯金(0.025%)を含めた金融資産全体で2%前後の利回りを確保するには、ある程度の比率でリスク資産を組み入れることが必要だということを忘れないようにしてください。 (記事提供: My-Adviser.jp

恩田 雅之(おんだ まさゆき)
ファイナンシャルプランナー。CFP、証券外務員2種、住宅ローンアドバイザー。オンダFP事務所代表。16年間パソコン業界の営業職に携わる。その間に資産運用に興味を持ちAFPを取得。2004年3月にCFP資格を取得後同年6月、札幌にて「オンダFP事務所」を開業。資産運用をテーマとした個人向けのセミナー講師や3級、2級FP資格取得の講師をメインの仕事として活動中。会社URL: http://onda-fp-jimusho.com/

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