（写真＝大川佑）
牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングス <7550> とすき家本部は4月8日、労働環境改善に関する第三者委員会「職場環境改善促進委員会」から受け取った報告書を公表した。同委員会は労働環境について「一定程度の改善が示された」としたものの、残業時間の改善は「十分であるとは言いがたい」として、経営陣にさらなる努力を促した。
同委員会は「すき家」の職場環境改善を目的として2014年11月14日に設置。学識者や企業経営経験者、弁護士ら有識者で構成され、3月31日に報告書を提出した。
報告書によると、過重労働禁止のルール化と体制整備を実施した結果、月間で時間外労働100時間以上の従業員は、2014年3月には非管理職社員418人のうち55.3％にあたる231人だったが、10月には0人になった。15年1月には2人だったが、直近の２月の実績は0人だった。
委員会はこのような取り組みを評価する一方で、残業時間の改善について「改善の取組みに時間を要しているうえ、残業が60時間以上の従業員が相当数継続して存在していることも、労働環境が十分改善しているとは言い難い」と指摘。「引き続き対応の努力をすべきである」とした。（ZUU online 編集部）
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