ABC-Martアプリ
(写真=ABC-Mart HPより)

ABCマート <2670> が4月8日、2015年2月期連結決算速報を発表し、純利益で20%を超える大きな伸長を見せたことを明らかにした。

同社によれば、ファッションとしてのスニーカー・ブームをうまく取り込むことができ、ファッション雑誌やメーカーとのコラボ、機能性の高いスポーツシューズの販売を強化したことにより、同社の売上高が2135億円(前期比13.6%増)、営業利益が396億円(同16.2%増)となった。さらに、純利益も243億円(同21.9%増)と、大きな成長を達成した。

3月23日に会社側が発表したように、利益還元として、2015年2月下期の配当を直近予想より20円増やし、60円としたことで、年間配当金は100円となる(前期比45円増)。

期末時点での国内店舗数は、784店舗(7店舗閉店)であった。客単価は5.8%上昇しており、国内全店売上高は9.5%増加し1601億円であった。海外売上高は、総売上高の約25%を占めるが、円安効果で前期比26.2%増の543億円。同社は、韓国、台湾、米国に191店舗を持つ。

今期、新たな戦略として同社が推進しているのは、インターネットを活用したオムニチャネルの構築と、ブーツの販売・修理で、渋谷に「STUMP TOWN(スタンプタウン)」をすでにオープンしている。今期も最高益更新の見込みで、売上高2295億円(前期比7.5%増)、純利益258億円(5.9%増)と予想している。

懸念点として同社は、円安と材料費の上昇をあげているが、他方で、国内・海外での店舗拡大とスポーツシューズ及びレディース市場に注力し、付加価値の高い商品、ワンランク上の価格帯を見ながら、引き続き好調な増益基調が継続すると見込んでいる。(ZUU online 編集部)

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