2015年の夏のボーナスは「増加する見通し」とする民間予測が相次いで報告されている。みずほ総合研究所のレポートでは、民間企業でプラス1.9%で2連続で増加する見通しとしている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングはブラス1.8%になると予想している。

みずほ総合研究所のレポートによると、従業員5人以上の民間企業を対象にまとめた予想で、1人当たりの賞与額の見通し額は37万7742円。前年の37万550円に比べ、1.9%上昇の予想となった。円安に伴う輸出採算の改善などを受けて、企業収益は大企業と製造業を中心に改善。自動車や電気機械などの製造業では、賃上げの動きが中小企業の組合にも波及。政労使会議などを通じて政府の賃上げ要請もあり、中小企業の賃金改定は今後「本格化する」と予測し、全体でプラスの見通しとなったという。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、民間企業のボーナスを3年連続で増加すると予測。民間企業の1人あたり平均支給額(事業所規模5人以上)は、37万7220円で、前年比プラス1.8%とした。「製造業、非製造業ともに増加が続く見込み」とした一方で、中小零細企業では業績にばらつきがあることから、一部ではボーナス支給を見送る企業もある企業とした。

また、野村証券の予測でも2.1%の増加、第一生命経済研究所の予測では1.6%の増加予想となっている。

みずほ総合研究所のレポートでは、公務員を含めた支給総額は前年比3.5%増加になる予想で、消費増税後から低迷している消費の下支えにつながる見込みも示している。(ZUU online 編集部)

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