建材・設備機器の製造・販売を行うLIXILは4月13日、シャワートイレの生産ラインを集約し、生産のさらなる効率化を図ることを明らかにした。別々に立地していたシャワートイレの樹脂成形品と、電子基板の生産拠点を一カ所に集め、需要に素早くこたえられる体制の構築を目指す。


発表によれば、同社はこのほど、シャワートイレの電子基板を生産していた三重県の青山工場の生産ラインを愛知県の知多工場に統合。これにより、便座などの樹脂成形品に加えて、動作制御を行う電子基板まで、シャワートイレの主要部材の生産体制が整う見通しだ。「部品を組立て完成品として出荷することができるシャワートイレのマザー工場として生まれ変わる」と同社はしている。


同社は、今回の生産拠点集約を行う知多工場については基幹工場と位置づけている。同工場は1989年に、シャワートイレの樹脂成形品を中心に操業を開始し、敷地面積は約38万m2。同事業者には物流拠点も同居しているとのことだ。


また、知多工場と同様に愛知県内にある榎戸工場で同社は、トイレ本体となる衛生陶器を生産しており、「今回シャワートイレの一貫生産ラインが完成することで、グローバルでのトイレ事業において、ニーズにスピーディに応えられる体制を構築することができる」としている。(ZUU online 編集部)

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