そこで私がお勧めしたいのは、銘柄選択に迷ったら、JPX日経400銘柄の中から選ぶことだ。もちろんそれが必ず上昇するわけではないものの、上昇確率は高い。JPX日経400銘柄の上昇確率が高いのは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など公務員、企業年金が主な運用対象とするのは主にJPX日経400採用銘柄になるからだ。
これらに投資しておけば大きな失敗はさけられる。こう考えられているし、実際もそうなるからで、個人も参考したい。ただこの場合、400銘柄の中から銘柄を選ぶという作業は必要だ。それをしたくない、あるいは難しい。こういう場合は、JPX日経400という指標を証券化して株として上場したETFに投資すればよいことになる。ETFと言っても、変わった金融商品ではない。株とまったく同じに売買できるのだからありがたい。実際、まずは日銀がETFを積極的に買い続けているのだ。それくらいなのだから国民の大事な年金基金を運用するGPIFも運用対象としているのだ。
ところが、私がセミナーなどでETFへの投資を勧めると、怪しい金融商品をPRしているように受け取られてしまうことがあるのは残念だ。銘柄選択に困って、そんなものを勧めるのか、という具合だ。これは残念だ。私が投資相談を受ける方の中には、多くの銘柄を所有している人がいる。20銘柄を越える人もいて、整理をお勧めするのだが、そんなふうに多くの銘柄を所有するくらいなら、JPX日経400に連動するETFを買ってしまった方がよい。400銘柄を少しずつ所有するようなものだからだ。
ということで、銘柄選択に困ったらJPX日経400に投資する。こういうことにして、今月の注目銘柄。こちらはJPX日経400にしましょう、ではサマにならないので、個別銘柄をご紹介。