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(写真=Thinkstock/Getty Images)

北浜 流一郎 1943年、鹿児島県生まれ。慶応義塾大学商学部中退。ジャーナリストから、株式評論家となり、『東京スポーツ』「ネットマネー」「チャートブック日足集」などの株式欄を担当。ラジオたんぱの番組のパーソナリティーも務める。その推奨銘柄の的中率の高さから「当たり屋」として知られ、一般投資家の絶大な人気を誇る。

日経平均の2014年度の上昇率がどれほどだったか覚えておられるだろうか。29·5%だ。これを素晴らしいと見るか、それとも大したことはないと見るか。もちろん個人差があるだろう。

私なら素晴らしい、に一票を投じる。そして投資信託や年金基金などを運用している担当者たちも同様だろう。29·5%というパフォーマンスは出せていないはずだからだ。しかし理論的にはそれくらい儲かっていなければならないのだ。何しろ日経平均がそれだけ上がっているのだから。上がっていないとすれば、日経平均のETFに投資してそのまま寝ていればよかった。こういうことになる。

実際、結果的には何もしなかった方が良かったという投資信託や年金基金などが多かったと見てよい。しかし運用担当者たちはなにもしないわけにいかず、銘柄を入れ換えたりしたはずである。

その結果、多くが29·5%にはほど遠い、10%ならまだマシ、5%とか8%止まりに終わっているものが多い。これではなんのための投資か。こういうことになるのだが、残念ながら投資ではこんなことになりがちだ。ある銘柄に投資したら何もせずにそのまま持続していればかなり儲かったはずなのに、途中であれこれの情報に敏感に反応して、しょっ中銘柄を入れ換えた結果、成果を上げられなかったのだ。