この記事は2025年7月1日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年7月1日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は4日(金)が米国の独立記念日のため、米国は3日(木)までとなるが、同日の米雇用統計をはじめ、今週は重要指標が連発する。
それを見て売買の判断を下すことになるが、マーケットはおそらく弱い指標に対して敏感だろう。
特にトランプ米大統領が金融当局に大幅な利下げを望んでいる状況下なので、市場予想よりも弱い数字が出た場合、激しく反応することになりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円はこのところ140円台の前半での揉み合いとなっているが、ファンダメンタル的には日本経済の弱い面が顕在化している。
引き続き関税問題もくすぶっており、日銀短観は悪くはなかったものの、センチメントとしてはやや下向きになっているところだろう。
よってその面では円安を支えるが、米政府の意向として貿易収支の赤字をなくしたいため為替もドル安が望ましいと考えている以上、継続的なドル高にはなりにくく、少しずつ140円割れのリスクが高まっているように見える。
戦略的に米ドル/円は戻り売り。ユーロ/米ドルは1.20ドルが視野に入ってきた。
▽米ドル/円 日足チャート

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