「 生活ガイド.com 」 が発表した住みたい街ランキングをもとに、筆者が独自に作成したランキング(*)にそって、日本各地の住みたい街を地域ごとにご紹介したいと思います。都市や地域ごとの特色を知ることは、移住する場合、観光、さらに不動産投資などにも役立ちます。 では、その中でも東北版をご紹介していきましょう。
10位:青森県八戸市
青森県青森市は、2005年浪岡町と合併し、人口約30万人弱の中核都市となりました。県庁所在地でもあり、行政面や福祉面、教育面、バランスよく住みやすい街となっています。
青森空港も近く、またフェリーを使った北海道への渡航もしやすいため、交通利便性の高さからも人気の街となっています。
4位:山形県寒河江市
(慈恩寺)
山形県寒河江市は、蔵王連峰や朝日連峰といった山々、最上川と寒河江川といった豊かな水源に囲まれた街です。さくらんぼの名産地としても知られています。山形自動車道の寒河江IC、寒河江SAスマートICとつながる高速道路の要衝でもあります。落ち着いた街並みと雰囲気の良さからも人気のある街と言えるでしょう。
3位:岩手県大船渡市
(碁石海岸)
碁石海岸や三陸沿岸、そして大船渡港など、風光明媚な海の景観と恵みにあふれた街、それが岩手県大船渡市です。東日本大震災により大きな被害を受けましたが、年々復興も進み、新しい大船渡市魚市場も作られ、街の主産業である水産業も以前の姿を取り戻しつつあります。
震災による一時的な人口減少はありましたが、復興とともに住む人や訪れる人もまた増えてきているようです。
2位:岩手県盛岡市
(盛岡城跡)
岩手県盛岡市は、2006年に玉山村を編入合併したことにより、人口30万人を超え中核都市となりました。東北新幹線など、交通のターミナルとして北東北の中心地となっています。東北他県、さらには関東などへもアクセスが良いことから人気の街となっています。雄大な岩手山と豊かな森に囲まれ、自然環境に恵まれていることも特徴です。
1位:宮城県仙台市
(伊達政宗像)
人口約107万人の東北最大都市、それが宮城県仙台市です。伊達政宗により城下町として開かれて以来400年、東北の中心であり続けています。「杜の都」と呼ばれ、観光に訪れる人も多い街です。牛タン発祥の地としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
経済面、行政面でも発展していることはもちろん、東北大学をはじめ、大学や教育機関も多く、そうした面でも人気のある街となっています。ファミリーや若者の人口比率も高いため、買い物など利便性にも優れており、非常に暮らしやすい街と言えるでしょう。
これから人気が出てくる街は?
ひとくちに東北地域といっても、それぞれの県や街によって特徴は異なります。中心となる県庁所在地などに人気が集まりがちですが、工業都市や農業都市など、それぞれの特徴を考えることも大切でしょう。移住や不動産投資をお考えの方が、その街の特色を知る上で参考になれば幸いです。
*ランキングの選定基準
・1~5位:2014年のランキングを参考
・6~10位:05年度〜12年度の年度ランキングで複数回上位にランクインしている街を選定
・2014年度版上位でも、以前の年のランキング入っていない街に関しては、人口推移などを調べた上で除外
・同率の場合、各街の人口推移を参考に、近年人口がどれくらい増減しているかを調べ選定