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アニス・ウッザマン氏(写真=ZUU online編集部)


アメリカは大企業も「リーンスタートアップ」 日本企業も失敗恐れるな

アニス・ウッザマン氏はパネルディスカッションに先立って講演。フェノックスが今年、メタップスなど3社続けて10億円以上投資したこと、トレンドは2年で変わるが、200億投資したいと考えていることなどを説明。アメリカでは大企業でも「リーンスタートアップ」という考え方が浸透しているが、日本の大企業は失敗を恐れすぎ、気にし過ぎと指摘。失敗が許されない風土が影響していることを問題視した。

またIoT(Internet of Things)についても触れ、ある大企業の人からに「IoTの企業で大きいところはどこですか?」と聞かれたというエピソードを披露。ウッザマン氏は「あなたの会社がなるんですよ」と回答したという。「あなたの会社が持っている技術をインターネットにつなげば、御社がIoT企業じゃないですかと言いました」と笑った。さらに注目のジャンルとしてロボットやヘルスケアなどを挙げたうえで、「でもうちは病院じゃないからヘルスITは関係ないと思ったらそこで終わり」と述べ、意識のズレがあることを示唆した。

また日本企業のアピール力の無さを嘆いた。フェノックスのCEOとして韓国やバングラデシュ、シンガポールなどにも行くと述べ、「むこうのほうが日本より呼び込みが強く、わが国に来て投資して欲しいというアピールが強い」と話した。韓国の例を挙げ、「政府がVCに『韓国企業に投資してください』とお金を託す。その瞬間にそのお金はスマートマネーに変わる」といい、日本政府にも意識の変革を求めた。(ZUU online 編集部)

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