◆個別会社・グループの状況

親会社国別の分布を見たが、実際には、各国を代表するグローバルに活躍している大手保険グループの米国事業の状況が大きく反映された形になっている。ここでは、個別の保険会社や保険グループの状況を見るために、2013年度ベースでの認容資産ランキングのトップ30を見てみる。

これによれば、個別の保険会社ベースでは外資系会社がトップ30のうちの7社ということになる。グループベースで見ると、外資系グループがトップ30のうち9社を占める形になるが、上位の米国保険グループとの規模の格差はむしろ拡大する傾向にある。なお、この表にはないが、SymetraLifeGroup(住友生命買収発表)は27,943百万ドルで38位、StandardInsuranceGroup(明治安田生命買収発表)は19,384百万ドルで54位となっている。

米国生命保険・健康保険会社 トップ30

因みに、10年前の2003年度との比較では、MetLifeとPrudentialの上位2社が合併・買収等の影響もあり、大きく進展している。外資系では、カナダのManulife、英国のPrudential、ドイツのAllianz等がそのランキングを高めている。一方で、オランダのAegonとINGは引き続きトップ10前後に位置しているもののランキングを若干下げている(*2)。

このように、米国市場において、シェアを伸ばしている会社は、必ずしも内部成長によるものではなく、むしろ合併・買収等による拡大が中心になっている傾向が見てとれる、といえる。