マンション・戸建
(写真=PIXTA)

東京都内の中古マンションと築30年の一戸建て。どちらを購入したほうがお得なのかは、迷うところです。中古マンションと一戸建てを購入した場合の特徴を確認しながら検証します。


中古マンションのメリットとデメリット

◆中古マンションの場合のメリットを挙げてみましょう。

中古マンションでは、掃除や修繕の手間を自分で行う必要ありません。また、最近は中古マンションでもセキュリテイはしっかりとしており、留守にしていても防犯面は安心です。また、マンションの場合、駅からのアクセスがよいケースが多く、利便性は高いといえます。さらに、マンションは家族形態も2人夫婦や独身住まいの住民が多いいため、ご近所付き合いの煩わしさもないです。

◆ 中古マンションの場合のデメリットを挙げてみます。

まず上記の掃除や修繕の手間がかからない代わりに、管理費と修繕積立金が毎月発生します。

また中古マンションの場合、売却時には、土地の価値ではなく、建物の価値で売却価格が決まります。中古マンションは経過年数が過ぎれば、劣化して価値の減少は避けられません。東京都内なので、人口が増えているような人気のある場所なら、売却価格の上昇が予想されますが、特に住宅者の高齢化が進んでいるようなマンションでは、価値の下落を考慮しておく必要があります。

マンション管理組合や自治会の役員をやらなければならない可能性もあるので、全く近所づきあいなしでよいというわけにもいきません。


一戸建てのメリットとデメリット

◆ 一戸建ての場合のメリットを挙げてみます。

一戸建ての場合、管理費と修繕積立金は毎月かかることはありません。庭を持ちたいという場合も一戸建てが最適です。また、一戸建てはマンションと異なり土地の価値で売却価格が決まります。よって、東京都内で土地の価格が上昇している地域であれば、売却時には高い価格で売ることも可能です。

◆ 一戸建ての場合のデメリットを挙げてみます。

一戸建ての場合でもマンションの場合でも、購入すれば固定資産税が毎年かかります。場所にもよりますが、マンションの土地値は変化することは少ないため固定資産税はあまり変わることがないのに対し、一戸建ては土地値が変化するため、土地値が上昇した場合、固定資産税が上昇する可能性があります。

修繕の問題もあります。マンションの場合は修繕積立金を積み立てているので修繕の手間は考えなくてよいですが、一戸建ての場合、修繕の時期や費用も自分で考えて実行する必要があります。さらに、近所づきあいはマンションよりも比較的多くなります。


30~40代なら利便性のよい中古マンションか

家族の形態やライフプランにもよりますが、特に30代から40代の働き世代で、管理と維持費用、人付き合い、利便性の面を考えると中古マンションのほうがよいといえます。ただし、住み慣れた土地で、長く住み続ける予定であれば、一戸建てを選択するのもよいでしょう。(提供: ライブリー 退職金と未来のお金 )

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