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投資の応用
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なぜ「逆張り」は長期投資に適しているのか?

投資,株式
(写真=Thinkstock/Getty Images)

 株式投資の手法に「順張り」と「逆張り」がある。順張りは相場の動きに合わせて上がれば買い、下がれば売る手法である。一方、逆張りは相場が上がれば売り、下がれば買う手法を意味する。株式に限らず、外国為替、債券などあらゆる市場で使われている専門用語だ。

 単に用語の説明を読むだけでは、順張りと逆張りのいずれが有利であるかは全く分からない。予想が当たれば儲かるし、外れると損をするというだけで、順張りと逆張りに手法としての優劣の差はなさそうにみえる。しかしながら、市場参加者の投資スタイルによって、順張りと逆張りの優劣は大きく左右される側面があることも確かだ。今回は、順張りと逆張りの効果を上げる投資スタイルについて考えてみよう。

順張りは短期売買に向いている

 株式投資のなかでも「デイトレーダー」のような短期志向の強い市場参加者のなかには、順張りを好む向きが少なくない。短時間で売買を繰り返しながら利益を積み上げるスタイルは、足もとの相場の流れ(トレンド)に上手く乗ることが重要であり、流れに逆らう逆張りは不向きとの考え方もある。

 たとえば、短期売買で10回の取引を行い、9回利益を上げたとしよう。勝率は9割となるが短期売買は最後のたった1回の負けで、それまで積み上げてきた9回分の利益が吹き飛んでしまうことがある。「落ちてくるナイフはつかむな」という相場格言は、どんなに割安に感じても相場の流れに逆らって買うのは危険という意味が含まれている。短期売買は1回の取引で得られる利益は小さいが、回数をこなすことで収益を膨らませる薄利多売型であり、トレンドに追随して上げ始めたら買い、下げたら売るというスタイルが基本といえる。

 順張りは、目先の値動きを是とすることである。株式投資の基本は「安く買って、高く売る」ことがセオリーとされているが、順張りはたとえ割高に感じたとしても上昇する流れに乗るように買い、「さらに高くなったところで売る」手法ともいえる。

逆張りは長期投資のスタイルに適している

 一方、逆張りは投資のセオリーである「安く買って、高く売る」ことに徹したスタイルといえる。たとえ、大きく値下がりしている局面でも、その銘柄が割安と判断すれば買い、じっくりと時間をかけて相場が立ち直る(上昇する)のを待つ。相場が立ち直るまでには数カ月はおろか、数年単位の時間を要することも珍しくない。つまり、逆張りは長期投資に向いている手法と見ることができる。

 あくまで結果論ではあるが、2013年秋にスタートしたアベノミクス相場で大きな利益を得たのは、民主党政権末期の安値で株を買い集め、そのまま長期間保有し続けた投資家とされている。

 民主党政権末期の日経平均株価は7000~8000円台で推移していたが、主力株のなかには、企業業績や海外の同業種と比較して割安の銘柄は少なくなかった。当時としては、その割安で放置された主力株がいつ上昇に転じるのか見通しの立たない状況であったが、結果的には長期的な上昇を信じて買った向きが大きな利益を得ることができたのである。

投資家が自らの判断で選択することが大切

 ところで、今年夏以降の日経平均株価は2万円を超える水準から1万7000円割れの水準まで、3000円近くの下げを余儀なくされた。2万円の大台割れから逆張りでナンピン買いをした投資家のなかには、1万7000円割れまで辛い想いをされた方もおられるだろう。その一方で、相場の流れに素直に従い信用売りなどを駆使した順張りで利益を得た投資家もいることだろう。

 株式投資で、順張りと逆張りのどちらが正しいということは一概に言えない。どちらもリスクを取って利益を追求する行動である点に変わりなく、投資家が自らの判断で選択することが大切である。今回はひとつの考え方として、デイトレーダーのように短期で利益を得ようとする場合は順張り、投資期間を長くとって大きな儲けを狙う長期投資は逆張り(割安株への投資)が向いているとの見方を示したが、まずは自分の目指す投資スタイルが短期売買か長期投資かを検討するところから始めてみてはいかがだろうか。 (ZUU online 編集部)

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