「保険をかけられないものはない」英国
ロイズが国際的な成功を収めている影響か、あるいは元来保険が好きな国民性なのか、「恐らく英国では保険がかけられないものはない」と言われている。 英国在住ライターによると、 「病身の高齢者の海外旅行」「免停ギリギリの自動車保険」「麻薬中毒患者の健康保険」など、他国では拒否されるような変わり種でも、「専門の保険ブローカーに相談すれば何とかなる」というお国柄である。英国保険ブローカー組合が提供している相談サービスなどもある。親切、丁寧に紹介してくれる保険セクターは、ヘリコプターから馬小屋、深刻な疾患病、スキューバダイビングまで、幅広い分野に分かれている。
こうしたユニークな保険が発展している反面、日本では最も一般的な生命保険の人気は今一つのようだ。国営医療保険制度が導入され、手術や出産を含む医療費全般が無料となっている。プライベート治療によるワンランク上のヘルスケア人気に火がついた最近までは医療保険らしきものも普及していなかった。
ボイラー保険、家主保険が人気
英国で代表的な保険といえば自動車保険、住宅保険、家財保険、ペット保険などとなっている。「パソコンの画面にヒビが入った」「絨毯にワインをこぼして染みになった」「車のミラーがとれた」といった些細なことで申告する加入者が多いことを考えると、保険が好きというよりは保険金が好きなのかも知れない。
そのほかセントラルヒーティング（給湯器から熱を家中に巡回させるシステム）が主流なため、家庭用のボイラー保険や、借主とのトラブル防止策として家主保険も人気が高いそうだ。（ZUU online 編集部）
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