(写真=PIXTA)
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定年退職まで無事務めて、最後のご褒美として会社から支給されるのが退職金です。支給額の多寡はあると思いますが、受け取った後に悩むのは、退職金をどのように使ったらよいかだと思います。

特に運用などをしたことがない人にとっては、いろいろな商品があるため迷ってしまうと思います。さらに住宅ローンが残っている場合や賃貸住まい、または二世帯住宅のケースなどによって、運用方法などが変わってきますので、具体例を交えて解説します。

定年退職後の資産運用の基本的な考え方は

定年退職後の資産運用については、積極的に増やすというよりは、今ある資産を守りつつ収益をあげるミドルリスク・ミドルリターンを心掛けるとよいと思います。

また、まとまった資金が手に入る最後の機会である退職金の運用方法については、特に元本を失わない慎重な運用が求められると思われます。

資産運用するための商品について

資産運用する商品としてまず挙げられるのが投資信託です。運用をプロに任せて手数料を払って収益を上げる商品です。投資先によって株式の割合が高くなるとリスクが高くなる半面リターンも期待できます。また、外貨建ての商品の場合為替リスクも存在するため、利回りが良くても元本割れ置いうことも考えられます。

続いて個別株式への投資が考えられます。個別株式の場合銘柄選びがとても難しく、勉強もかなり必要です。また、外国株式の場合為替リスクと為替手数料もかかります。いずれも年間一人100万円の限度額で利用できる、NISA口座が使えますのでご検討ください。

そして保険も挙げられます。養老保険などの貯蓄性の高い保険もミドルリスクの商品として考えられます。万一のときの保障と満期のときの楽しみを兼ね備える保険で、無事に満期を迎えたときには満期保険金を受け取ることが出来るので、将来に向けた計画的な資産づくりの手段としても役立てられます。

住宅ローンなど負債がある際の運用方法

住宅ローンがある場合はまず始めに繰り上げ返済を検討しましょう。住宅ローンの金利は高いので銀行に預けた時の利息を考えると投資効果は高いです。

次に賃貸住宅にお住いの場合は、投資信託や株式投資を行って、少しでも収益を上げることを考えましょう。負債がない分投資に回せる資金は多いはずです。

また、二世帯住宅にお住いの場合は、子供世帯に住宅ローンを任せていると思いますが、頭金等で資金を使っていると思われますので、NISA口座を利用して、少ない資金でハイリターンを狙うのも良いかもしれません。このように、ケースバイケースで商品を使い分けて、豊かな老後を実現していきましょう。

このように収入と支出両方の見直しをして、家計を筋肉質にして、豊かな老後を実現しましょう。(提供: ライブリー 退職金と未来のお金 )

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