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日本政府観光局は2014年3月の訪日外客数は105万1千人、前月同期比22.6%と4月23日に発表。3月の過去最高だった昨年の85万7千人、年間の単月として過去最高だった昨年7月の100万3千人をも上回り新たな記録をつくりました。 「超大国日本の挑戦」の著者としても有名な未来学者ハーマン・カーンは「21世紀は観光時代だ。観光産業が世界最大の産業になる」と予測しました。 実際WTOの統計では1950年の全世界の観光客は2500万人でしたが、1980年に2億8000万人、2000年には7億人近くとなっています。2020年には16億人に達するとの予測もあるほどです。

これに対し日本では、海外への観光は話題になっても外国人観光客を呼び込むことはあまり取り上げられませんでした。大きな転機となったのは2003年の小泉内閣です。観光立国懇談会が設置され、当時500万人ほどだった観光客を2010年に倍である1000万人まで拡大するとの目標を掲げました。実際には昨年に達成されており、今年は更なる増加が期待されます。

この多くの訪日客にターゲットを絞り日本の各企業も次々と新しいサービスを展開しはじめています。 その核となる運輸業会、 航空会社や旅行代理店はキャンペーンを実施し訪日プロモーションに躍起です。 成田空港直結の京成電鉄や関西空港直結の南海電鉄などは外国版ウェブサイトで訪日客限定の割引切符を販売。両替の手間も省け、日本の券売機に不慣れな外国人にアピールしています。 また、その観光客が向かう百貨店や小売の中でも目立つのがドン・キホーテです。 ドン・キホーテは訪日客限定の「ようこそ!カード」や「ようこそ!マップ」を発行し、各種特典が受けられるサービスを開始している。日本土産の代表である、家電や化粧品・ブランド品が安く手に入るとして、ドン・キホーテ銀座本館などでは外国人が溢れかえっています。

ただ、増加はしていますが世界的に見ればまだ少ない外国人観光客数なのが現状です。2012年のデータでは1位フランスが8,000万人、3位中国が5,000万人、タイや香港にも大きく水をあけられています。

しかし、逆に言えばそれだけの伸びしろがあるということです。 2020年の東京オリンピックも背景に訪日客の増加と関わる業界の先行きは明るい。また、これらの産業が日本全体の経済を押し上げてくれることにも期待しましょう。

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