(写真=PIXTA)
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目次

  1. SMAPを題材に、複雑な商標権を解説
  2. どうなる?SMAPの使用権
  3. 「SMAP」の登録商標はジャニーズ事務所が権利者
  4. 商標権侵害となるかは議論の余地がある
  5. 契約違反となる可能性大
  6. 商標的使用でない場合や「普通に用いられる方法」なら侵害にならない
  7. メンバー個人の氏名については登録商標なし

SMAPを題材に、複雑な商標権を解説

現代人が身につけるべき法律知識を発信する本連載。著作権、肖像権に始まり、パワハラ、ネットワークビジネス、銀行預金、女性の再婚禁止期間短縮と、多岐に渡るジャンルの法的解釈をお伝えしてきた。

連載の最終回となる今回は、登録商標に関するテーマを取り上げる。登録商標は誰のものなのか。企業や個人の仕様に関してどんな規制が定められているのか。複雑な商標法の内容を、馴染み深い商標である「SMAP」を題材に解説していく。

どうなる?SMAPの使用権

SMAPのメンバーの一部がジャニーズ事務所を脱退した。グループが解散した場合、グループ名の使用権は誰が持つのか。脱退メンバーは引き続き使用できるのだろうか。弁護士資格を持った筆者が、法律的な観点からこの騒動を検証してみる。

「SMAP」の登録商標はジャニーズ事務所が権利者