(写真=PIXTA)
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バンク・オブ・アメリカがクリプトカレンシー(暗号通貨)を利用した新しい電信送金システムなどを含む、15件の特許案を合衆国特許商標庁に申請していることを、米CNBCなど複数のメディアが報じた。

昨年11月にはゴールドマン・サックスが独自のトレード用クリプトカレンシー「SETLcoin」の採用を申請したことで話題になったが、バンカメはより効率的で安全に流通させることを目的とした「クリプト・ワイヤー・トランスファー」を採用する意向だ。

一度暗号通貨にするのは安全性を高めるため

金融機関から金融機関に直接送金される従来の電信送金とは異なり、クリプト・ワイヤー・トランスファーでは資金を一度ビットコインなどの暗号通貨に交換してから送金を行い、再び現金化されるという方法を採用している。

送金がデジタル化されることにより、顧客の個人情報の漏えい防止といった安全性を向上させるだけではなく、大幅に送金時間の短縮を図ることが可能となる。

バンカメは昨年3月に提出、9月に公開された申請書の中で、クリプト・ワイヤー・トランスファーが年々増加傾向にある海外送金にどれほどの貢献をもたらすか——という点を強調している。

現在申請中の15件の特許案はすべてブロックチェーン関連であり、さらに20の案件の申請準備が進んでいることから、大手銀行のテクノロジー合戦は今後ますます過熱しそうだ。

先週開催されたダボス会議に出席したキャサリン・ベッサントCOO兼CTO は、「時代のニーズに応え、時代の一歩先を行くことは非常に重要だ」とコメントした。(ZUU online 編集部)

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