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(画像=PIXTA)

ネットで株式投資を始める際に、どの証券会社を選べばいいのかは悩むところだ。ネット証券には、それぞれ強みをもっている点があるので、各社の良さを理解すれば自分に合ったネット証券を見つけることができよう。特定のネット証券だけでなく、それぞれの強みを活かして複数のネット証券で取引するのもよいだろう。

ここでは、手数料、取引ツール、商品ラインナップ、入金のしやすさといった点を比較しているので、ネット証券を選ぶ際の参考にしてもらいたい。

各社の手数料を比較

ネット証券を選ぶうえで重要になるのが手数料だ。取引所に上場している株式は、どのネット証券でも購入できるため、取引にかかる手数料の比較はネット証券を選ぶうえでの大きな判断基準となる。

ネット証券の多くは現物株取引において、1回の取引金額ごとに計算する手数料コースと1日の取引金額の合計で計算する手数料コースの2種類の料金体系をとっている。

デイトレーダーのように、1日に複数回の取引を行う投資家は1日定額の手数料コースを選ぶことが多いが、中長期で株式を保有する投資家にとっては、1回の取引ごとの手数料を比較すればよいだろう。以下では、ネット証券各社の1回の取引金額ごとにかかる手数料を表示している。

現物取引(約定ごと)手数料で比較

証券会社 10万円 20万円 30万円 50万円 100万円 300万円
GMOクリック証券
95円 105円 260円 260円 470円 900円
SBI証券
150円 199円 293円 293円 525円 924円
楽天証券
150円 199円 368円 368円 657円 1244円
岡三オンライン証券
106円 216円 378円 378円 648円 1620円
マネックス証券
108円 195円 270円 486円 1080円 3240円
カブドットコム証券
97円 194円 270円 270円 1069円 3985円
松井証券

一回の取引金額が10万円や20万円といった少額の場合は、「カブドットコム証券」や「GMOクリック証券」の手数料が他社に比べて安いことがわかる。また、表には手数料を記載していないが「松井証券」は1日の取引金額で計算する料金体系のみであり、1日の取引金額が50万円以下であれば手数料は0円だ。

100万円を超える取引となると、「SBI証券」と「楽天証券」の優位性が高まる。取引金額100万円を境にして手数料が大きく変わるため、投資金額に合わせたネット証券選びが必要であろう。

取引金額ごとの手数料を比べると、最も安い料金体系をとっているのは「GMOクリック証券」だ。少額取引から高額取引まで、他のネット証券と比べて手数料の安さは際立っている。単純に現物株取引の手数料だけを比較すれば、「GMOクリック証券」を選ぶのがよいだろう。

ネットで株を買う際に円滑な取引を実現する取引ツール

ネット証券での取引において、円滑な取引や情報収集などの助けになってくれるのが取引ツールだ。リアルタイムの株価やチャートなどを表示してくれる取引ツールは投資家にとって欠かせないものとなっている。SBI証券の「HYPER SBI」や楽天証券の「マーケットスピード」などは多くの投資家が使用していることで知られている。

各社、それぞれの特徴がある取引ツールではあるが、どの取引ツールが良いかというのは人それぞれであるため、自分に合った取引ツールを選ぶには、実際に使用してみることだ。

「HYPER SBI」や「マーケットスピード」、カブドットコム証券の「kabu STATION」は有料ツールではあるが、利用申込みから一定期間は無料で利用することができる。また、継続的に無料で利用するためには条件があるが、前月に1回以上の取引を行うなどの条件を満たせば翌月は無料となるため、無料利用のハードルは高くない。その他のネット証券の取引ツールはほとんどが無料で利用することができる。

リアルタイムでの株価やチャート表示、ツールからの発注など基本的な機能には大差はないため、中長期視点の投資家などにとっては高い機能性を求める必要もないとは思われるが、実際に使用してみないと必要な機能はわからないため、特定の取引ツールにこだわらず、複数の取引ツールを使用してみることをおすすめする。

選択肢を広げる商品ラインナップ

証券会社で取引ができる商品には国内上場株式のほかに、IPO(新規公開株)や海外株式、投資信託、債券などがあり、投資の選択肢を増やすためにも商品ラインナップが充実しているネット証券を選ぶことも必要であろう。

まず、個人投資家に注目される商品にIPOがあるが、IPOは上場時の株価が公開価格に対して数倍になることも珍しくなく、多くの個人投資家がIPOへの申し込みを行っている。IPOの申込みは、公開株式を引き受ける幹事会社でないと行うことができないため、IPO実績の豊富なネット証券を選ぶことが大切だ。

ネット証券の中でも、圧倒的なIPO実績を誇るのが「SBI証券」だ。2015年の引き受け実績は82社となっており、次点の「マネックス証券」が52社であることを見ても、際立っていることがわかる。また、「SBI証券」はネット証券では珍しく、引き受け株数の多い主幹事を務めることも多い。IPOに興味があれば、「SBI証券」に口座を開設しておくことをおすすめする。

また、株式取引において、日中は忙しく株の取引ができないという人にとっておすすめなのがPTSだ。PTSは私設取引システムと呼ばれ、市場が開いていない時間外に取引を行うことができるシステムで、現在、PTSが利用できるネット証券は「SBI証券」だけとなっている。8時20分から23時59分まで取引が可能となっており、取引所取引終了後に発表されることが多い決算発表や欧米の株式市場を確認しながら、取引を行うことができる。

国内株式だけでなく、海外株式へ投資できることも判断材料となろう。海外株式は「SBI証券」、「楽天証券」、「マネックス証券」で取引を行うことができる。「マネックス証券」は、米国株式と中国株式の取り扱い銘柄数が最も多いのが特徴だ。市場の多様性という面では「SBI証券」の優位性が高い。他社では取引することができないベトナム株式やインドネシア株式など9か国の株式に投資することができる。

投資信託では「SBI証券」と「楽天証券」の取り扱い銘柄数が他社に比べで群を抜いている。両社とも取り扱い本数が2000本以上となっており、販売手数料がかからないノーロードファンドも豊富に取り揃えている。また、債券においても「SBI証券」、「楽天証券」は国内債券、海外債券ともに充実しており、投資信託や債券への投資を考えている人はこの2社で取引することを考えてみても良いだろう。

すぐに入金し、株を購入できるネット証券は

いざ取引を行うとなった際には、すぐに取引を始めることができるように、銀行などから証券口座への入金速度が重要になる。

もっとも、今ではここまで紹介してきた全てのネット証券で即時入金サービスを利用することができる。即時入金サービスとは、ネット証券ごとに提携している金融機関からインターネットバンキングを利用することで入金金額が証券口座に即時反映されるサービスだ。

ほとんどのネット証券は三大メガバンクやゆうちょ銀行、ネット銀行と提携しており、利便性は高まっている。振込み手数料も無料で行うことができるネット証券が大半であるが、中には一部の提携金融機関からの即時入金に手数料がかかるネット証券もあるので、その点にはじゅうぶん注意してもらいたい。

もちろん銀行の窓口やATMからでも振込みをすることはできるが、証券口座に反映されるまでに時間を要したり、振込み手数料も投資家負担になるため、入金の際はネットバンキングを利用することをおすすめする。

ここまで説明してきたように、ネット証券各社にはそれぞれの良さがある。商品ラインナップや取引ツール機能の拡充などは、各社とも投資家の利便性を考えて改善を行っているため、今後はさらに利便性が高まっていくと考えられる。

ここまで比較してきた内容を見ると、ネット証券最大手の「SBI証券」が全ての面で充実しているため、これから投資を始める人にとっては利用しやすいネット証券であると思われる。

ただ、ネット証券各社にはそれぞれの良さがあり、商品ラインナップや取引ツール機能の拡充などは、各社とも投資家のニーズに応じて改善を行っているため、今後はさらに利便性が高まっていくと考えられる。ほとんどのネット証券は、無料で口座を開設することができるので口座を作っておいても損はない。自分に合ったネット証券は自分で利用してみないとわからないことも多いため、複数のネット証券を利用してみるのもよいだろう。

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