「世界ベストビジネススクール・ランキング」の最新版が発表され、首位に輝いたのは2014年5位、2015年4位と着実に順位をあげてきたINSEADだった。一方過去3年間1位だったハーバード大学が今年は2位になった。

ランキングは英ファイナンシャル・タイムズ紙によるもので、上位20位中、米勢が11校と圧倒的に独占。次いで英2校が10位以内に選ばれ、中国、スペインなどが肩を並べた。上位3校の金融関連企業への就職率は、20%〜40%と非常に高い。

INSEADはフランス、シンガポール、アブダビを拠点とし、世界80カ国以上から1000人を超える海外留学生が集まる国際力と、卒業生の年間平均所得が過去1年間で1万ドル(約113万円)アップするなど、高キャリアへの展望が評価につながった。

ハーバードは卒業3年後には従業員数5000〜5万人の大企業でエグゼクティブの地位に就いている卒業生が30%を上回っているにも関わらず、平均所得が8000ドル(約91万円)近く下がっているほか、「受講料に見合う内容」や「キャリア展望」などの評価も大幅に落ちている。しかし「卒業生がススメる大学」では今年も最高スコアを獲得。

中国のビジネススクールの人気が急上昇

アジア圏から唯一上位20位にランクインを果たした中国の香港科技大学商学院(HKUSTビジネススクール)と中欧国際工商学院(CEIBS)は、近年国際的な人気が高まっている注目のビジネススクールだ。

評価や認識が急上昇した国際レベルのMBAプログラムに加え、両校ともに在校生がUBSやモルガン・スタンレー、Microsoftといった大企業のエグゼクティブと交流を持てる企業訪問やイベントなども提供しており、欧米のトップ校に追いつけ追い越せの勢いである。

20位 ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス(米国)
19位 ニューヨーク大学スターンスクール(米国)
18位 イエール大学マネジメントスクール(米国)
17位 中欧国際工商学院(CEIBS、中国)
16位 IESE ビジネススクール(スペイン)
15位 HEC ビジネススクール(エコール・デ・オート・ゼテュード・コメルシアル・ド・パリ、フランス)
14位 香港科技大学商学院(HKUSTビジネススクール、中国)
13位 IMDビジネス・スクール(スイス)
12位 IEビジネススクール(スペイン)
11位 ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント(米国)

10位 ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクール(CJB、英国)
9位 マサチューセッツ工科大学スローン・スクール・オブ・マネジメント(MIT、米国)
8位 シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス(米国)
7位 カリフォルニア大学ハース・スクール・オブ・ビジネス(米国)
6位 コロンビア大学 ビジネススクール(CBS、米国)
5位 スタンフォード大学ビジネス・スクール(米国)
4位 ペンシルベニア大学 ウォートン・スクール(米国)
3位 ロンドン・ビジネス・スクール(LBS、英国)
2位 ハーバード大学 ビジネススクール(米国)
1位 INSEADビジネススクール(フランス、シンガポール、アブダビ)

(ZUU online 編集部)

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