新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、資産形成について考える人が増えたことで、投資への関心が高まっています。一言に投資と言っても、種類はさまざまです。初心者の方は、まずはリスクについてよく知るがことが大切です。
今回は、初心者が始めやすい投資信託と言われている「インデックスファンド」の特徴や注意点について紹介します。
コロナをきっかけに投資を始めることがトレンドに?
家計簿アプリのマネーフォワードが2020年9月に実施した調査では、最近投資を始めた人のうち36%が「新型コロナウイルスがきっかけ」と回答しています。投資を始めた理由としては、「家にいることが増え、お金について考える時間ができた(52%)」「株価が下落した(49%)」「将来の不安が高まった(38%)」などが挙げられています。
また、日本証券業協会の調査によると、2020年6月末の証券会社のNISA口座数が、2020年3月末から4.2%増の860万口座(うち、一般NISA口座数が同2.2%増の727万口座、つみたてNISA口座数が同16.9%増の133万口座)と増加したことが明らかになりました。
初心者はおまかせ運用できる投資信託でデビュー インデックスファンド3つの特徴
インデックスファンドは仕組みが理解しやすく、また、一般的には手数料等のコストが低く抑えられており、投資初心者にも人気の投資信託です。以下、3つの特徴を見てみましょう。
特徴1:シンプルで理解しやすい
主に株式に投資する投資信託です。日経平均株価(日経225)やNYダウ平均株価、TOPIX(東証株価指数)などの株式市場の値動きを表す指数と連動するように運用されているため、値動きが分かりやすくなっています。
特徴2:分散投資でリスクを抑える
日経平均株価(日経225)等の指数は、その市場全体の値動きを表すように構成銘柄と保有比率が決められています。例えば、日経平均株価(日経225)であれば東証1部上場の銘柄のうち代表的な225社の株価を元に計算されているのです。
インデックスファンドは、それらの指数に連動する値動きを目指すために、当該指数の構成銘柄やその保有比率を参考に分散投資を行います。つまり、インデックスファンドをひとつ持っていれば、それだけでその市場全体にバランス良く分散投資することができるとも言え、リスクを抑える効果が期待できます。
特徴3:低コストで運用できる
投資信託には通常、購入手数料や運用管理費(信託報酬)、解約手数料(信託財産留保額)などのコストがかかります。インデックスファンドは一般的に上記手数料などが比較的低く設定されており、「低コスト運用」の代名詞ともいわれています。
タイプ別!「積立投資」か「一括投資」
インデックスファンドの特徴を理解したところで、自分に合った投資スタイルについて考えてみましょう。投資スタイルには大きく分けて、「積立投資」と「一括投資」の2つのタイプがあります。
コツコツと将来の資産形成をしたい人向き「積立投資」
積立投資は毎月一定の金額を決めて、その範囲内で商品を購入する方法です。100円から購入できる商品もあり、無理のない範囲で投資を続けることができます。
毎月の購入金額を一定に保つことで、相場が下がったときには多く購入でき、上がったときには購入する量を抑えられることが特徴です。このように値動きに関係なく、一定の金額を投資する方法を「ドルコスト平均法」といい、価格変動のリスクを抑えることが可能です。
積立投資は長く運用するほど、「複利」でさらにお金を増やす効果も期待できます。
「複利」とは、運用で得た利益を元本と合わせて再投資することをいいます。自動買い付けや自動引き落としを利用できる積立投資サービスも多数あり、手間がかからない点も魅力です。
積立投資は、投資タイミングをずらして少額ずつ投資することでリスクを抑えることができますが、一方、その分運用期間は長くなりがちですので、できるだけ低コストに抑えたいものです。
「ノーロード型」と呼ばれる、購入手数料無料の投資信託や、年間40万円までの非課税投資枠から得られた利益・分配金にかかる税金が、最長20年間非課税になる「つみたてNISA」などを賢く利用することで、コストを大幅に抑えることができるでしょう。
短期間でリターンを狙えるかもしれない?「一括投資」
一括投資は、手元のお金を即座に投資に回せる投資スタイルです。積立投資で「複利」について説明しましたが、一括投資ではまとまった金額を最初から投資することで、さらに大きな複利効果を狙うことも可能です。
また、相場下落後の安値局面でまとまった金額を投資し、相場上昇後の高値局面に売却することで、短期間でより大きなリターンを狙えるかもしれません。
注意点は、積立投資と比べて、初心者にはハードルが高いことです。投資判断をするうえで、市場動向などの分析が重要となるので、投資の知識や経験が豊富な人、時間に余裕のある人が適しています。
将来を視野に入れて投資を考えることがポイント
「インデックスファンド=低リスク」というイメージがあるかもしれませんが、先入観は思わぬ損失を招くことがあります。どのような投資にもリスクはつきものです。特に投資初心者が投資とうまく付き合っていくためには、「いかにしてリスクをコントロールするか」が重要です。
短期的な利益を追わず、将来をじっくり見据えた長期分散投資が基本だと考えるべきでしょう。
記事内容は、資産運用の方法等に関する情報提供を目的として、委託先が作成したものであり、掲載内容は、作成時点における委託先における意見・見解が含まれるもので、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものではありません。
文章は株式会社ZUUが責任を負います。
掲載時点以降に予告なく変更する場合があります。
情報の正確性、完全性、信頼性、適切性等に関し、あおぞら銀行は一切保証するものでありません。また、投資勧誘や特定銘柄の推奨を目的とするものではありません。掲載情報に基づき行ったお客さまの行為および結果等について、あおぞら銀行は一切の責任を負いません。
掲載画像はイメージです。
あおぞら銀行の商品サービスに関するお問い合わせを除き、掲載内容に関するお問い合わせはあおぞら銀行窓口・コールセンターではお受けできません。