人混みを避けて好きな時間に買い物できるネットショッピングは、忙しい日々の強い味方だ。ネットショッピングはキャッシュレス払いが主流で、海外サイトでも買い物ができるため、外貨がさまざまなメリットをもたらす。ネットショッピングを通して、外貨を持つ価値を考察してみよう。
買い物はネットショッピングが主流になりつつある
ネットがつながれば時間や場所を選ばずにできるネットショッピングは、忙しい現代人のニーズに合った買い方だとして徐々に定着していると言えるだろう。総務庁が発表した「平成29年度版情報通信白書」によると、2016年時点で、2人以上世帯でのネットショッピング利用率は27.8%だ。
また、若者からシニア層に至るまで幅広い層がネットショッピングを利用しているようだ。ネットショッピングに慣れてきた人たちが歳を重ねていけばいくほど、利用する層の幅が広がっていくのはもちろんのことだが、現時点でもネットショッピングを利用しているのは主に若者だけではないことに注目しておくべきだろう。
若者の場合、デジタルに慣れており買い物をネットで行うことに対して抵抗がない、仕事で日中に店舗に行く暇がない、また店舗でも探すのが面倒だという理由の他、ネットの方が安く購入できる場合もあるなどの理由からネットショッピングを利用している側面もあるようだ。
一方、シニア層の場合、ネットで購入する方が得であるとの理由以外にも、利用する動機はあるだろう。歩いて買い物に行くのに時間がかかり思った以上に体力を消耗する、買い物をするのは良くても重たい荷物を持って自宅まで戻るのが困難という理由もあるようだ。
こういった理由から若者からシニア層までのさまざまなニーズを解消できるネットショッピングは今後も利用率が増加すると予想できる。
インターネットを通じて海外のECサイトからの購入も可能に
ネットショッピングでは、海外のECサイトも手軽に利用することができる。豊富な商品画像とブラウザの自動翻訳を使って商品を選ぶことができ、以前に比べると海外サイトからのショッピングへのハードルが低くなっていると言えるのかもしれない。なお、商品の配送は国内ECサイトほど早くはないが、それでも10日から2週間で届く場合もある。
海外のECサイトを利用するメリットはさまざまだ。たとえば、日本では見かけないものを入手できたり、輸入品を日本で買うより安く購入したりできる場合もある。また、日本とは違う時期に行われるセールも魅力的だろう。日本のECサイトでも、最近は「サイバーマンデー」などのイベントも海外と同時に行われるようになっているものの、欧米各国では春のイースターセール、アメリカでは7月に独立記念日セールなどがある。これに参加すれば大きな割引率でショッピングを楽しむことができる。
クレジットカードやキャッシュカードを利用したキャッシュレス決済の増加も
ECサイトを利用する際、特に海外ECサイトは一般的にキャッシュレスでの支払いが多いのが特徴的だろう。キャッシュレスにもさまざまなタイプがあるが、主なものにはクレジットカードをはじめとした後日決済、事前にチャージするプリペイドカードや、銀行口座とタイアップした、即時決済されるデビットカードなどがあり、大手ECサイトを中心にどのタイプのキャッシュレスでも支払いが可能である。
キャッシュレスの中、外貨の価値を意識する
海外ECサイトでネットショッピングをする場合、決済はその国の通貨で行われる。日本のクレジットカードを使用した場合は利用額が円に換算されて引き落とされ、その国の通貨がチャージされたプリペイドカードで決済した場合は、使用したそのままの金額が引かれる仕組みだ。このように外貨決済の場合は特に、外貨をチャージして使用するプリペイドカード決済にメリットがある。例えば次のような場合である。
例えば為替変動をうまく利用して、円高の時に外貨を購入していたとする。円安のタイミングで何か買いたい物があっても、購入済みの外貨をそのままプリペイドカードにチャージして決済することで、割高な買い物をせずに済む。セール時期がうまく重なれば、為替効果と割引効果をダブルで享受することもできるかもしれない。
また、日本のクレジットカードで支払った場合、買い物金額の外貨相当分が円に換算されて支払われるわけだが、いつの為替レートが適用されるかは分からない。そのため実際に請求が来るまで正確な引き落とされる金額は分からず、請求金額が予想を上回る場合も考えられる。その点すでに購入済みの外貨をプリペイドカードにチャージして決済する方法だと、利用額がそのまま請求金額なので、予想以上の請求が送られてくる事はない。
プリペイドカードではチャージした金額以上は使用できないので、買い物に必要な分だけをチャージしてネットショッピングでありがちな使いすぎを防ぐことも可能だ。
外貨を上手に使ってネットショッピングを楽しむ
ネットショッピングの普及によって、自宅に居ながら海外ECサイトから買い物ができるようになるなど、ショッピングの楽しみ方も大きく変わってきている。日ごろから外貨を保有しておいて決済に利用することで、お得なタイミングを狙って買い物したり、正確な支払い金額を即時に把握したりと、海外のネットショッピングを一段と楽しめるようになるだろう。（提供：大和ネクスト銀行）
【関連記事 大和ネクスト銀行】
・専門家も知っておきたい外貨準備高を読み解く方法
・FEDとFRBって何が違うの？世界が注目する金融政策
・何かが起これば円高？「有事の円買はなぜ起こる？
・「ドル建て日経平均」に着目すると違う景色が見えてくる ?
・外貨預金をする際に気にしたい IMM通貨先物ポジションとは
