ウイスキーは世界中に愛好家がおり、投資対象としても広く注目されています。そこで本記事では、投資対象としてすでに注目されている銘柄やおすすめの銘柄をまとめました。

各銘柄の特徴や高騰事例を分かりやすく紹介しているので、ウイスキー投資に興味がある人は参考にしてみてください。

目次

  1. ウイスキー投資のおすすめ銘柄5選
  2. ボトル投資とカスク投資はどっちがおすすめ?
  3. 狙い目の銘柄を絞ってウイスキー投資を始めよう

ウイスキー投資のおすすめ銘柄5選

ウイスキー投資おすすめの銘柄とは? 失敗しない銘柄を紹介
(画像=АндрейАнфиногенов/stock.adobe.com)

ウイスキーには数多くの銘柄があるため、まずは投資対象を絞ることが大切です。ここで紹介する5つのおすすめ銘柄を見ながら、自身の投資スタイルに合ったウイスキーを見極めていきましょう。

シングルモルト山崎

銘柄名シングルモルト山崎
製造元サントリー(日本)
高騰事例山崎25年:定価の10倍ほど高騰(2021年)
山崎55年:香港で620万香港ドル(約8,500万円)の落札額(2021年)
おすすめのポイント・投資対象になる年代物が多い
・店頭やオンラインショップのほか、ふるさと納税でも入手可
・国内の銘柄なので情報収集がしやすい

サントリーの「シングルモルト山﨑」は、名水や匠の技を駆使して醸造されているオリジナル銘柄です。過去には「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013」が世界最高の評価を受けており、ほかの年代物にも多くの海外ファンが存在しています。

日本産ウイスキーとして「年々魅力を増している」といった声も聞かれるので、今後販売される銘柄も投資対象になる可能性があるでしょう。

ザ・マッカラン

銘柄名ザ・マッカラン
製造元The Macallan Distillers Ltd(スコットランド)
高騰事例マッカラン1988:4年間で238.4%の利益率(2016年~)
マッカラン60年:イギリスで84万8750ポンド(約1億2,500万円)の落札額(2018年)
おすすめのポイント・浅めのヴィンテージでも高値がつきやすい
・世界中に愛好家やファンが存在する
・カスク投資の実績も豊富

ザ・マッカランは「シングルモルトのロールスロイス」と称され、世界的な知名度を誇るスコッチウイスキーです。味だけでなく見た目からも高級感が漂っており、ボトル投資とカスク投資の両方で高騰した実績があります。

2018年に開催されたイギリスのオークションでは、ウイスキーでは史上最高額となる84万8,750ポンド(約1億2,500万円)で落札され話題となりました。現在でも世界中のファンから愛されているため、安定志向の人にもおすすめの銘柄です。

ボウモア

ボウモア
銘柄名ボウモア
製造元Beam Suntory Inc.(アメリカ)
高騰事例・ボウモア1974:3年間で5万円ほど高騰(2019年~)
・ボウモア1990:3年間で155.7%の利益率(2017年~)
おすすめのポイント・フレーバーや年代などの種類が豊富
・万人受けする銘柄ではないものの、熱烈なファンが存在
・アイラウイスキーの中では圧倒的な知名度を誇る

ボウモアはアイラウイスキーの入門酒であり、世界中に愛好家がいる銘柄です。専門バイヤーがいるほど有名で、ほかにも「ボウモア バイセンテナリー」や「ボウモア ミズナラ・カスクフィニッシュ」など多くの高騰事例があります。

味のバランスや完成度が高く評価されている銘柄なので、自身で楽しむウイスキーとしてもおすすめです。

ハイランドパーク

銘柄名ハイランドパーク
製造元エドリントングループ社(スコットランド)
高騰事例・ハイランドパーク50年:数百万円の価格で取引される(2022年)
・ハイランドパーク2001:13年間で491.4%の利益率(2007年~)
おすすめのポイント・スコッチウイスキーの中でも歴史が長い
・米専門誌での受賞歴がある
・長期保管での利益を狙いやすい

ハイランドパークは、スコットランドの北部で製造されている200年以上の歴史をもつ銘柄です。米専門誌の『Spirit Journal』では「ベスト・スピリッツ・イン・ザ・ワールド」を2回受賞しており、味や香り、ボトルのデザインが世界中で高く評価されています。

10年や20年スパンで高騰した実績が多いため、中長期的な投資にぴったりな銘柄でしょう。

銘柄名
製造元サントリー(日本)
高騰事例・響17年:15年間で5倍以上の値上がり(2006年~)
・響30年:10年間で10倍以上の値上がり(2012年~)
おすすめのポイント・大手ECサイトでの購入が可能
・年代によっては原酒不足の影響で高騰しやすい
・国内銘柄なので情報収集がしやすい

響は、国内最高峰のブレンデッドウイスキーとして名高いサントリーが製造する高級志向の銘柄です。中でも「響30年」は専門家からの評価が高く、2022年末以降には1本あたり100万円超との予想も見受けられます。

ECサイトで手軽に購入できる年代物が多いため、入手ルートが限られた初心者にはぴったりな銘柄でしょう。

ボトル投資とカスク投資はどっちがおすすめ?

ウイスキー投資は、酒屋やオークションなどから購入する「ボトル投資」と、サプライヤーなどから樽ごと購入する「カスク投資」の2つに分けられます。それぞれの違いについて、以下の表を交えながら簡単に紹介します。

ボトル投資カスク投資
メリット・ECサイトから手軽に購入できる
・銘柄によっては数千円で購入可能
・保管や熟成を専門家に任せられる
・大きな利益を狙える可能性が高い
デメリット・保存環境の整備が必要
・投資としては安定しづらい
・必要資金が多い
・ランニングコストがかかる

ボトル投資は手軽な方法ですが、投資対象の銘柄が多く保存環境の整備も必須となるため、投資としては安定しづらい傾向があります。趣味と実益を兼ねる方法ではありますが、効率的な投資法とは言えません。

一方、カスク投資は数十万円~数百万円の資金が必要になるものの、保管や熟成を専門家に任せられます。災害や盗難に備えた保険もあるため、ウイスキー投資を本格的に始めたい人はカスク投資から検討してみましょう。

狙い目の銘柄を絞ってウイスキー投資を始めよう

ウイスキー投資はハードルが高いように思えるかもしれませんが、銘柄を絞れば初心者からでも始められます。特に、今回紹介したウイスキーは入門的な銘柄なので、これを機に各年代物の高騰例などを調べてみましょう。

また、普段からお酒を飲む機会が多い人は、趣味と実益を兼ねる投資としてもぜひ検討してみてください。ウイスキー投資について下記記事でさらに詳しく解説していますので、合わせてご一読ください。

ウイスキー投資は儲かるのか|特徴や事例・利回りなど詳細を解説

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