「無駄遣いをしているつもりはないのに、思いのほかお金が貯まらない…」このような悩みを抱えている方は少なくありません。お金を貯めようと思った時にまず思い浮かぶのが「家計簿」ですよね。しかし、家計簿をつけ始める前に、まずは給料日の行動を見直すことが大切です。
お金が貯まる人は、「お金の出口」の整理ができている
給料日という「お金の入口」から、お金はどこに消えているのでしょうか。お金の行き先=出口は、主に3つあります。「固定費」「流動費」「貯蓄」です。
固定費とは、主に「銀行口座から引き落としされる支出」のことで、家賃(住宅ローン)・光熱費・通信費・習い事代・教育費・保険代・車の維持費などが当てはまります。そのほかには、お小遣いなど毎月定額の支出も固定費と考えると良いでしょう。
そして流動費は、食費・日用品費・レジャー費など、その都度支払う性質の支出のことを指します。使わなかったお金は貯蓄となります。
お金が貯まる人は、固定費と流動費のおよその金額を把握しているため、例えば「来月は結婚式があるから」と予測して、「今月は、流動費を○万円に抑えよう」と考えます。そのため、確実にお金を貯めることができるのです。
お金が貯まる人が給料日にする3つの行動
給与明細を確認する
今は、給与明細をペーパーレス化している会社も多く、「わざわざ給与明細を見るためにログインするのは面倒」と思う人も多いかもしれません。しかし、給与明細は必ずチェックしましょう。チェック項目は、「総支給額」と「控除額」です。
総支給額には、主に基本給・各種手当・残業代が記載されています。残業代が多い場合、会社の業績悪化で残業が減ると、収入が激減してしまうこともあります。また、役職が上がって残業代が付かなくなることもあるため、残業代は無いものと考えておくのがベターです。
各種手当は、資格取得などで収入アップを図ることもできるため、会社の規定などを確認しておくと良いでしょう。そのほか、家賃手当や家族手当などが付いていることもあります。
「控除額」には、収入から引かれる社会保険料や税金、給与天引きの財形貯蓄などがあります。税(所得税・住民税)額を改めて確認すると、「こんなに!?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。税金を節約するために「ふるさと納税」 や「iDeCo(個人型確定拠出年金 )」、「医療費控除 」といった制度を活用し、手取り収入を増やす努力を怠らないことが大切です。
また、勤務先の労働組合による共済 などに加入している場合(給与天引きで「共済費」などと記載)は、自身で加入している生命保険と重複してしまっているケースもあるため、改めて死亡や医療(入院、手術など)保障の内容を確認しておきましょう。
1ヵ月分のお金を引き出す
お財布のお金がなくなるたびに、銀行からお金をちょこちょこ引き出していると、結局いくらお金を使ったのか把握しにくくなり、使いすぎに繋がってしまいます。1ヵ月で使うおおよその金額を1度に引き出しておくと、「残り○日を△円でやりくりしなきゃ!」と残高管理で支出をコントロールしやすくなります。
さらに、お金が貯まる人の行動で注目したいのが「給料日の行動」です。
収入のうち、決まった割合を別口座に振り込む
1ヵ月分の固定費・流動費を把握することで、「貯蓄に回せるお金」が自然と見えてきます。この時、それぞれの支出の金額だけでなく割合も考えておくと良いでしょう。収入や支出は毎月変動することもあるからです。「収入の1割は貯蓄に回す」といったルールを作り、貯蓄用の口座に分けて管理することがポイントです。
勤務先に財形貯蓄制度があれば利用するのも良いでしょう。また、お金を引き出すついでに別の口座へ貯蓄分を預け入れするのもおすすめです。生活費用の口座と分けることで、「なんとなくお金がなくなる」ということを防げます。
お金が貯まる人は自分の収支を把握し、ルールを作ってお金を貯める
お金が貯まる人は、支出を細かくチェックして節約を心がけるのではなく、給料日にお金が貯まるルールに沿って行動しています。
(提供=auじぶん銀行)
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一つ一つのルールは簡単ではありますが、守っていくことは意外と難しいものです。慣れるまで大変かもしれませんが、ぜひ習慣化していってください。