Visa,コラム
(写真=HPより)

Visaの決済システム「Visa Check Out」に機能が追加され、「インタラクティブ・ボタン」と呼ばれるワンタッチ操作機能、バーチャルイメージとスワイプ操作が採用された。スマートフォンやタブレットの画面に表示されたカードの画像を指でスライドするだけという、決済が簡単にできるアプリだ。

テスト期間には「決済を完了する消費者数が2倍増えた」と報告されており、作業のハードルが下がると、それだけ消費行動につながることが分かったといえそうだ。

ミレニアル世代の7割が毎月数回ネットで買い物

2014年のサービス開始時から、サードパーティーの決済サイトへの移動を省いたワンタッチ決済画面表示システムを採用するなど、面倒な入力式決済の簡潔化に力を注いできた。

新搭載のボタンはワンタッチで様々な双方向操作が可能な便利ツール。ダウンロードからSNSへの投稿、商品の購入まで対応していることから、近年は決済業界でも大人気だ。

従来の決済法では「購入未完了」という壁が販売力を制限していた。それでは、何らかの理由で商品の入ったカートが放置されたり、「別のサイトやページで見かけた商品がどこで購入できるか分からない」となったりしていた。

購入用ボタンは商品画面などに表示されたボタンをクリックするだけという手軽さで、そうした問題を難なくクリア。小売店などの売り上げに大きく貢献して話題を呼んでいる。

そこからさらに1歩進んだ新システムを採用。購入デバイスにデビットカードやクレジットカードのイメージを表示し、消費者にお馴染みとなったスワイプ操作で決済を完了させる。

Visaデジタル・ソリューション部門のシニアバイスプレジデント、サム・シュラウジャー氏は、次世代Visa Check Outを「簡潔化にこだわった未来のオンライン決済システム」と表現。世界のVisaに対する消費者の期待に応えるために、今後もさらなる開発に努力を惜しまない意向を示している。

同社が実施した調査からは、ミレニアル世代(18歳から34歳)の回答者の67%が、それ以上の世代の40%が、スマホやタブレットなどから、毎月最低数回は買い物をしていることが判明している。決済業界にとって、持ち運び可能なデバイスと簡単決済はまさに両輪のようだ。( FinTech online編集部

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