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投資の基礎
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金相場の今後の見通しは?

「金利を生まない」金が今注目を集める理由

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

金相場が昨年12月の安値から今年に入って大きく上昇してきている。すでに3月中旬の段階で安値からは20%も上昇しており、昨年末から下落していた欧米や日本の株式市場とは逆相関の関係となっている。

金相場に連動し推移するETFが上場

金相場はそれに見合う現物の金投資ということになるが、現在は金相場の動きに連動した上場投資信託が存在しており、現在は5つの金ETFが上場している。その中でも人気が高く出来高が多いのがSPDR・ゴールドシェア <1326> であり、これは世界最大規模の金ETFだ。世界最大級の資産を持ち、出来高も多く、さらにHSBCで裏付けのための金地金を現物で保有している。

さらにもう一つの人気金ETFに純金上場信託 <1540> がある。これは実際に金地金の実物と交換できるETFであり、三菱UFJ信託銀行が実物の金を国内に保管し、その受益権を上場するという新しいコンセプトの金ETFである。実際は1㎏から金と交換が出来る。さらに3つの金ETFがあるが、現状では上述の2つの金ETFが出来高も多く、売買も容易にできる。

金相場の動きと今後の推移見通し

それでは今後の金相場はどのように推移していくだろうか。金相場は2000年以降長期の上昇トレンドに入っており、2011年9月に2000ドル直前まで上昇した後、数年をかけて調整局面入りして、昨年末近くに1000ドル近くまで下落した後、現在ようやくリバウンドが始まったと見てよいのではないか。

金相場は株価指数などとは違い、実際の金地金の動きそのものであり、貴金属としての商品のひとつでもある。そのため世界全体の保有量、また産出量などは限られていることから、需給によって大きく相場は変化する。しかし超長期トレンドで見ると、2011年に一旦高値を付けて以降4年以上をかけて調整した後、ようやく今年に入ってから再び2000ドルに向かって長い上昇トレンドを形成し始めているようにも見える。

もともと金は、金利が付く商品ではなく実物商品であるが、その希少価値と過去において先進国は金本位制を取っていたこともあり、各国の中央銀行は通貨との交換のために金を一定の割合で保有していた。しかし、1990年代から中央銀行は金は「金利を生まない」との理由から、保有していた金を売り続けた。

ここ数年は低金利が続いていることや、将来のインフレ期待を見越して再び各国の中央銀行、特に新興国の中央銀行は金保有を増やしてきているようだ。

マイナス金利で「金利を生まない」金が注目される

金はもともと戦争やインフレ時に価格が上昇したが、現在は低金利状態が続いている。欧州や日本ではマイナス金利導入で、逆に「金利を生まない」金が見直されており、不安定な国際情勢や金融市場の混乱などの不透明要因が増す中で、金の需要も増してきている。

今月に入って、世界最大の運用会社であるブラックロックが、同社の上場投信である「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」の新規設定を一時停止した。このように世界の投資家は金保有に再び興味を示しており、今後も金相場は長期で上昇して行く可能性が強いのではないだろうか。

金ETF運用についての注意点について

しかし、上述したように金相場は今年に入ってからすでに短期間で20%も上昇してきており、今後米国で長期金利が再び上昇に向かい始めると金相場はそれに逆相関の動きをすることが予想される。また国内金相場は円建て表示となっており、円安に向かうと有利だが、円高に向かうと不利になる公算が高い。したがって、ロンドン金相場に連動しているSPDR・ゴールドシェア <1326> は、ドル建てであり為替相場の変動に関係がないため人気が高い。

現在大手機関投資家でも、運用ポートフォリオに金現物や金ETFも株や債券と同じように入れており、一般的には総資産の5%前後の運用比率となっているようだ。今から将来にわたり資産運用を考えている長期投資家には、この金ETF投資は外せない商品と言えそうだ。

しかし、短期的な運用益を目指す投資家にとっては、この金ETF投資はあまり向いていないかもしれない。

逆に現在の低インフレ下でマイナス金利が導入され、銀行預金をしても微々たる金利しかもらえないような人や、将来的にインフレが進行した場合のインフレヘッジや、または実物の金地金保有を考えている投資家にとっては、一回で大きな資金を投入して金ETFを購入するのではなく、毎月数万円で買えるだけ購入して長期にわたって購入を続けるドルコスト平均法のような運用が適しているのではないだろうか。

金投資は配当がないため敬遠する投資家も多いが、逆にこのような低金利下では銀行預金しても預金金利は非常に小さく、10年国債の利札も0.1%であり、落札平均利回りはマイナスとなってしまった現状では、今後さらに金保有や金ETFに資金が向かうのではないだろうか。

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