割安株
(写真=Thinkstock/Getty Images)

「株がこんなに値下がりしている、チャンスだ!」値下がりしている株を単に安いと思って買ってしまう。これは投資を始めたばかりの人に多い投資の失敗例の一つだ。

かくいう筆者も投資を始めたばかりの頃には株価が値下がりしている株を安いと思って購入して度々損失を抱えた経験がある。

確かに過去の株価から見ると明らかに株価は安くなっていてお買い得のようにみえるが、このような株を買うと得をするどころか損失が膨らんでいくケースが多い。

では、なぜそのような株を買うと損失を被ることになるのか。その理由を3つ紹介しよう。

1.株価の上げを阻止する「戻り売り」と「新規売り」

自分が株を購入した後で、株が上昇して利益が出たとしてもその後すぐに株は下がり始めて損失が膨らんでいくケース。上記のような悩みを抱える投資家は意外と多い。

そのような投資家はまず株の世界に「戻り売り」と言う現象があることを知る必要がある。

本来、株が値下がりをしているということは、その株価にたどり着くまでに今よりも高い株価で買ってしまった投資家がたくさんいることを意味する。もしその投資家たちが株を売却せず保有をし続けているなら、いわゆる損失を抱えている状態だといえる。そしてその損失がなくなるためには株が再び上昇し、自分たちが購入した株価までもどる必要があるのだ。

そのような投資家たちの心境に立ってみよう。ようやく自分の購入価格まで株価が上がり損が消えた。安心してその保有株を手放す(売る)人たちが多いことは容易に想像できる。

この戻ってきたタイミングでの株の売りを「戻り売り」という。この戻り売りは、いわば株価を上昇させまいとする厄介な存在だ。

戻り売りを全てこなして株価を大きく上昇させるほどの良いニュースがでれば話は別だが、そうでない限りは株価は一時的に上がってもすぐに下落の流れに戻ってしまうことが多々あるのだ。

ついでに覚えておいてほしいのが、株式投資の世界ではこのような戻り売り圧力の強い株は買わずに「新規売り(株価が下がったら利益がでる信用取引の一種)」をすることが推奨されているため売る投資家がさらに増えて株価をあげにくくする原因となっている。