世界130カ国で学ぶ402万5646人の留学生の間で、最も人気の留学先は米、英、豪などの英語圏である一方、日本はアジア圏では1位、世界では7番目に人気の留学先であることが分かった。

ただ留学生受け入れの割合は全体の3%にとどまっており、最も人気の高い米国と比較するとわずか5分の1だ。

このランキングは国際統計サイト「グローバルノート」の2014年のデータから構成されている。留学生の総体数は過去20年間で2倍以上に増えている計算になるが、「英語は世界の共通語」という意識はいつの時代も健在のようだ。

アジア留学生に1番人気の日本 追い上げる中国、韓国

国際連合教育科学文化機関(UNESCO)や経済協力開発機構(OECD)による過去数年のデータもあわせて総合的に見てみると、日本はアジア諸国、特に中国からの留学生に人気が非常に高く、2011年には8万9788人の中国人留学生を受け入れている。

韓国(1万6509人)、ベトナム(4241人)、ネパール(2462人)といった国からの留学生も多い反面、欧米からの留学生は米国(2098人)以外、フランス(723人)、ドイツ(553人)など、各国年間1000人にも満たない。

中国もイタリアをぬいて世界第9位と健闘。10万人近くの留学生を様々な国から受け入れる一方で、各大学を国際レベルにまで引き上げるための投資が盛んに行われており、「アジアNo.1」の座に君臨する日本を着実に追い上げている。

昨年発表された英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の「アジア大学ランキング」では、東京大学が首位を3年連続で死守したものの、初めて100位以内にランク入りした大学数で中国が日本を上回るなど、後退傾向にある日本の大学とは対照的に中国の大学の存在感が増しつつある。

アジア3位、世界17位となった韓国も同様に、大学の国際化が自国にもたらす恩恵を十分に理解した動きを見せていることから、今後いつまで日本がアジア王座を維持できるか、一触即発といったところかも知れない。

人気の留学先トップ20 王道の英語圏 (グローバルノート2014年調査)

20位 ベルギー 4万8748人
19位 シンガポール 4万8938人
18位 トルコ 5万4387人
17位 韓国 5万5536人
16位 スペイン 5万6361人
15位 ウクライナ 6万37人
14位 アラブ首長国連邦 6万4119人
13位 オーストリア 6万5165人
12位 オランダ 6万8943人
11位 サウジアラビア 7万1773人

10位 イタリア 8万2450人
9位 中国 9万6409人
8位 カナダ 13万5187人
7位 日本 13万5803人
6位 ロシア 13万8496人
5位 ドイツ19万6619人
4位 フランス 23万9344人
3位 豪州 24万9868人
2位 英国 41万6693人
1位 米国 78万4427人
(ZUU online 編集部)