スキンケア,洗顔,保湿
(写真=PIXTA)

若い男性の間では化粧品を持ち歩く「化粧ポーチ男子」が増えているという。服装や髪型だけでなく肌のコンディションにも気を配る男性が増えている証拠だ。もはやスキンケアは“男のたしなみ”になりつつあるといってもいいだろう。30代男性が始めるべきスキンケアについて紹介する。

男性のスキンケア市場は100億円規模

化粧とまでいかなくとも、眉毛を刈り揃え、リップクリームで保湿を欠かさない男性は、もはや珍しい存在ではない。最近では肌のコンディションに気を配る「スキンケアおじさん」も多いそうだ。

男性向けスキンケア市場は2004年に約77億円規模だったが、2015年には100億円規模へと拡大。ニベア花王が展開する「ニベアフォーメン(現在はニベアメン)」は、2002年の発売以降、順調に売り上げを伸ばし、2013年以降シェアトップを誇っている。

「ニベアメン」が人気なのは、マザーブランド「ニベア」の“肌を守る”イメージが関係しているようだ。「ニベアメン」のターゲットは30代~50代のビジネスマンだが、この年代は、過剰な皮脂に悩む20代とは違い、肌の乾燥やカミソリ負けが悩みとなってくる。そのような肌のダメージに悩む男性にとって、「ニベア」のブランドイメージがプラスに働いたことは間違いない。

見られているかも?「肌コンディション」

過剰な皮脂をすっきり取り除いて肌を清潔に保ち、ニキビや毛穴の黒ずみなどを防ぐことで、周囲に清潔な印象を与えられる。特に仕事で社外の人に接する機会の多い人は、スーツや靴だけでなく肌のコンディションにも注意を払いたいところだ。

30代後半からは、乾燥やカミソリ負け、日焼け後の小じわなどのダメージから肌を守ることがポイントとなる。肌のダメージは実年齢以上に老けた印象を周囲に与え、疲れた印象を与える。きちんとケアしておくだけでグッと見栄えが良くなるのだから、やっておかない手はない。

洗顔と保湿ケアは優しく擦らず

30代向けのスキンケアの基本を紹介しよう。これまで、普通に洗顔するくらいしかケアをしてこなかった人は、これを実践するだけで肌のコンディションがみるみる改善することを実感できるはずだ。

⑴まずは正しい洗顔を
余分な皮脂や汚れを取り除く洗顔はスキンケアの基本。男性の肌は皮脂が多く、肌や毛穴に汚れや油分が溜まりやすいので、朝晩2回の洗顔が必要だ。

洗い方は、水かぬるま湯で顔を軽く洗い流し、洗顔料をよく泡立て、泡で顔を包み込む感覚で優しく洗う。ゴシゴシ洗うと肌を傷めるので注意してほしい。おでこと鼻のTゾーンは特に皮脂が多いので、念入りに洗おう。

泡で洗った後はすすぎだ。洗顔料の成分が残ると肌への刺激になることがあるので、肌をこすらないよう、水を顔にかける感覚で泡を残さずしっかりすすぐ。すすいだ後はタオルで押さえるようにして水分をふき取る。

⑵慣れてきたら保湿ケアを
毎日のていねいな洗顔という日課に、保湿ケアも加えよう。男性の肌は皮脂が多い一方で水分量は少ないため、洗顔後には水分を与え、うるおいをキープする化粧水を使い、肌のコンディションをいい状態に保とう。

化粧水の使用量は手のひらに3~4振り程度で、顔と首全体になじませるように塗る。顔の中心から外側へ向けすべらせるように付けるとより良い。ヒゲ剃り後のUゾーンは特に乾燥しやすいので重ね付けしてもいいだろう。

肌に合わせて女性用も活用 洗顔料と化粧水の選び方

洗顔料には、液体状のもの、初めから泡で出てくるもの、メントール入りのもの、スクラブ入りのものなどさまざまあるが、皮脂の多い人は洗浄力の強い固形石鹸がいいだろう。スクラブ入り、メントール入りのものなどは、カミソリ負けしやすい人やニキビのある人には刺激が強いことがあるので、自分にあったタイプの洗顔料をよく吟味したい。

化粧水は保湿成分が配合されたものが良く、女性用を使ってもかまわない。肌の乾燥が気になる人は、化粧水の後、手の平に1円玉サイズほどを出した乳液を使うと肌のうるおいをよりキープできるようになる。

難しく考えず、「ていねいな洗顔と保湿」を心掛けていれば、肌のコンディションを良好に保つことはそう難しくはないはずだ。身だしなみの一つとして、スキンケアを取り入れるといいだろう。(ZUU online編集部)