脳卒中を疑うアクト・ファストキャンペーンも有効活用
最近は、簡単に覚えることができるFASTという標語で、脳梗塞を含む脳卒中を疑うための「ACT-FAST(アクト・ファスト)」キャンペーン運動が展開されている。
これは顔のまひ(Face)、腕のまひ(Arm)、ことばの障害(Speech)の頭文字を組み合わせたもの。Tは発症時刻(Time)のことで、3つの症状の有無と発症時刻を確認して、一刻も早く救急受診するよう呼びかけるスローガンだ。
こちらも具体的なチェック法があるので分かりやすい。Faceの場合、口を広げて「イー」と発音したときに、片側しか口角が上がらない。Armの場合、両腕を肩の高さまで上げたとき、片側が下がってきてしまったり上がらなかったりする。Speechの場合は、簡単な言葉でも、ろれつが回らず上手く言えないなど1つでも当てはまるものがあったらすぐに受診すべきだろう。
肥満によるメタボ、リスクは大きい
今の30-40代は「飽食の世代」とも言われる。肥満によるメタボになりやすく、動脈硬化のリスクは60代以降より大きくなる懸念があるという。
これは、食生活の欧米化が進んだ70年代以降、「脂質」の摂取量が増加傾向になったためで、対策として脂っこいものはできるだけ控え、日頃から血流を良くする生活習慣で、血栓のできにくい体質維持を心がけることだ。
また血栓予防に効果的な食べ物を積極的に摂ることも必要である。納豆のネバネバ成分、ナットウキナーゼや青魚に多く含まれるDHAやEPAもコレステロールなどを減少し、血液の凝固作用を抑えることなどで良く知られている。
基本の予防策としては、「定期的な血圧測定」「血糖値の管理」「適度な運動」「アルコールを摂り過ぎない」「タバコをやめる」――が考えられる。当たり前といえば当たり前のことばかりだが、なかなかすべてできている人はいないだろう。
若年性脳梗塞の場合、働き盛りの大黒柱が突然倒れることになるため家族の負担も大きい。それだけ責任があるということを自覚して予防に努めたい。(ZUU online編集部)
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