管理が悪い場合の問題点
適切な管理を怠った場合、次のような問題点に直面する恐れがあります。
● 空室率の上昇
募集しても入居者がなかなか見つからない場合、募集ノウハウのある管理会社なら、迅速にさまざまな手段を打ち出し、入居者獲得の努力をしてくれます。そうした対応がなければ、空室が半年、1年と続いてしまう恐れがあります。つまり、管理の善し悪しで、賃貸物件は赤字を垂れ流すだけの「負の資産」になってしまうかもしれないのです。
● 入居者とのトラブル
家賃の滞納、退居時の原状復帰に伴うトラブルなど、金銭に関わるトラブルは厄介なものです。また、「ゴミ出しのルールを守らない」「騒音で近隣から苦情が来る」といったトラブルも少なくありません。さらには、水漏れやガス器具などの故障については24時間体制での対応が求められます。
これらすべてがオーナーにダイレクトに届いたのでは、たまったものではありません。ですがノウハウのある管理会社なら、入居時点にトラブルを回避する仕組みを用意しておくため、こうしたトラブルでオーナーが頭を悩ますことはなくなるのです。
● 建物の老朽化と入居者の質の低下
建物は、適切な管理をしないと老朽化が進行し、入居率や家賃、資産価値の低下などを招きます。しかも、老朽化した賃貸物件には質の悪い入居者が集まるようになります。敷地内や共有部分が荒れ、これがさらに質の悪い入居者を呼ぶという悪循環に陥る心配もあります。一旦荒廃してからでは、大規模な改修が必要となるばかりか、件の入居者の退居問題という、さらなる難問に直面してしまいます。そのため、計画的に少しずつ手入れをするという建物管理が重要なのです。
良い管理会社の見つけ方
では、どうすればいい管理会社を見つけられるのでしょうか。
ポイントは、1社に絞らずできるだけたくさんの管理会社に足を運んでみることをお勧めします。そして、実際の管理物件を見せてもらうのです。空室が多かったり、共有部分が荒れていたりすれば、適切な管理を行っている管理会社とはいえません。また、候補に挙がっている他の管理会社の評判も、さり気なく聞いて見ましょう。同業者の評判は有効な判断材料です。こうして複数の管理会社を比較し、実際に行き届いた管理を行っていて、かつ、担当者も信頼できると感じた1社に委託しましょう。
まとめ
「賃貸経営は管理会社と二人三脚で行うもの」といっても過言ではありません。
物件は単なるハードであり、管理というソフトが揃ってはじめて、収益不動産として稼働し始めるのです。どんなに物件が良くても、管理がずさんでは、長期の安定経営は期待できません。ノウハウが豊富で信頼できる管理会社を見つけるためには、物件選びと同等以上の時間と労力を注ぐことが大切です。(提供: 不動産投資ジャーナル )
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