ロボットや人工知能が労働の現場に採用されることで、人類の仕事が奪われてしまうと真剣に心配されています。「20年後には、知的労働を含むほとんどの労働を、ロボットが人間から奪い去る」という予測すらあります。
すでに在宅勤務を導入する企業や副業を解禁する事業者も増えており、労働スタイルの変化は始まっています。少なくとも、正社員だからといって一生安泰な時代ではなくなりつつあるのです。しかも、労働が奪われれば税金や保険料を納める人が減り、各種の社会保障システムが崩壊するのは必至で、年金や生活保護にも頼れなくなる日が、いずれ来るかもしれません。
冬の到来が避けられないなら、秋のうちに食料や燃料を貯め込んでおく。アリとキリギリスの寓話同様、「冬」に備えてせっせと準備した者だけが生き残ります。つまり、今こそ不動産投資で長期安定収入の道を確保しておき、万が一労働収入が失われても、家族全員を守れるような「自衛策」が必要なのです。
不動産投資はサラリーマンに最適
労働以外の収入を確保する方法としては、株などの金融投資もあります。しかし、プロさえ失敗するのが株です。少なくとも素人が安定的に収益を出し続けるのはまず不可能といって過言ではありません。
いわゆるハイリスク・ハイリターンな金融投資に対し、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンといわれます。ある程度まとまった資金が必要なので誰もが始められる投資ではありませんが、始めてしまえば手堅い収益を長期間にわたって確保できます。特にサラリーマンには最適といわれています。その理由を2つ挙げましょう。
● 本業を圧迫しない
不動産投資がサラリーマンに向いている第1の理由は、本業を圧迫しないことです。物件を決め、管理を委託してしまえば、基本的には何もすることがありません。株で儲けようと思ったら、本業そっちのけでかかりきりになる必要がありますが、賃貸経営はある意味「片手間」で経営でき、今まで通り本業に専念することができるのです。少なくなる仕事を奪い合う時代には、きっと大きな強みになります。副業に一生懸命な社員よりも、本業に専念している社員の方が会社の評価は高いでしょう。サラリーマンを長く続けるためにも、不動産投資は適しているといえます。
● サラリーマンの信用を活用
「芸能人は金融機関からお金を借りにくい」というのは有名な話です。浮き沈みの激しい業界なので、たとえ相手が有名人でも、長期的な融資には慎重な姿勢になってしまうのです。一方、毎月安定した収入が見込めるサラリーマンは信用絶大です。サラリーマンは比較的容易に長期ローンを組むことができます。不動産投資の場合も、サラリーマンならば空室などで万が一赤字が出たとしても、本業の給与収入でカバーできると判断されて、融資を引き出しやすいとされます。
長期融資が組めると、選択の幅が広がります。好立地・築浅物件など、多少高くても満室が期待される物件の購入が可能となり、より健全な経営が期待できるのです。