田舎ボロ家でのDIY合宿がレジャー
外注コストの中でも高額となるのは、水回り工事です。ボロ物件投資が注目され始め、ボロ物件取得の際には以前よりも競合することが増えているそうですが、くみ取り式トイレなどの物件は、工事費が高くつくため避けられる傾向にあります。これを、「競合相手がいない」と前向きに捉え、果敢に挑戦する投資家もいます。
上條直子氏が2013年9月に100万円で購入した、築古の戸建(土地90万円程度)。くみ取り便所の浄化槽工事一式を、不動産会社のお得意様価格で45万円と抑えました。また、五右衛門風呂は破壊後に格安で仕入れたポリ浴槽を洗い場に据え置いたのみ、IKEAのキッチンに入れ替えるなどフルリフォーム代を計70万円という低価格で仕上げ、リフォーム代を加味しても利回り23%としました。
浴室・居室・外壁などあらゆる壁の塗装を自称「塗装部員」が泊まり込みで行うなど、ペンキ塗りを中心に、惜しみなくリフォームに労力を注いでいます。「出産後も、家族DIY合宿が週末のレジャー」と言い切る上條氏の姿は、単にリフォーム費用を抑えるためというだけではなく、リフォームそのものの過程を楽しんでいる様子が伺えます。
魔法はないが・・・
格安リフォームに、楽ができる「魔法」のような方法は、残念ながら存在しないようです。しかし、上記の事例に見られるような、
● 自分の技量を加味した上での物件価格査定
● 想定する入居者像向けの投資に見合うリフォーム計画
● 時間価値も考慮した上でのDIY、もしくは労働と思わずレジャーとして楽しむDIY
● 細やかな施主支給
● 大工さんはじめ専門業者さんのネットワーク
など、1つ1つを徹底して実践していけば、ボロ物件を「金の卵」に再生できるかもしれません。(提供:
不動産投資ジャーナル
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