古都・京都市の魅力

京都市は京都府南部に位置する府内最大の都市で、市内には鴨川、桂川、宇治川などが流れています。府庁所在地でもあり、府の人口の56.3%(2015年5月1日現在)を占める140万人以上が住んでいます。

歴史ある寺院や神社、焼き物や食事など、日本の伝統文化を身近に感じることができます。世界から多くの観光客が来る観光都市でもあり、最も影響力のある旅行雑誌のひとつ、「トラベル・アンド・レジャー」誌が行った世界の人気都市を決めるワールドベストシティランキングで、京都が2年連続で1位になりました。

もちろん、インフラは都心並みに充実しています。しかし、京都市内でも大原などの郊外や、市外に出ると、奥深い山や日本海など昔ながらの風景にも出会えるのもよいところです。盆地のため冬は寒く、夏は暑いといったイメージがありますが、東京や大阪と比べても大きな差はありません。

学校が多いのも京都の特徴です。国公立は京都大学や京都府立大学、私立では同志社大学、立命館大学、龍谷大学などの大学があります。そのため、人口100人あたりの大学生の数は全国NO.1で、学術都市として文化・学術・研究の新しい拠点づくりを目指しています。また、中学や高校も多く、進学先には事欠きません。大学が多いせいか定住外国人も多く、古都ながら雑多な雰囲気も持ち合わせているのも面白いです。

企業の本社も多く、京セラや島津製作所、任天堂、ワコールなど大企業の本社所在地となっています。古い歴史がある一方で、新しいことに取り組む企業風土も京都ならではといえるでしょう。中小企業も多く、移住にあたり再就職の選択肢は多そうです。

住むなら都 京都に住んでみる

人気の京都市ですが、大都市だけに物価が高いイメージがあります。実際のところ、どうなのでしょう。全国物価地域差指数(総合)では、京都は東京、神奈川についで3位なので、物価は安いとはいえないようです。

前述のとおり京都は企業が多く、求人も他の地域に比べ多数あります。年収も京都府の平均年収は全国第6位と、他の地域に比べ高くなっています。大阪や神戸まで視野に入れると、求人数はさらにあがります。

実際に住むにあたり、一番気になるのが住居と治安です。都会は治安が悪いというイメージもありますが、京都の郊外のエリアには治安が良く住環境も整った街が沢山あります。京都大学や同志社大学などの名門校のあるエリアは学生街を形成しており、学生や単身者向けの安全な小型マンションも充実しています。

京都で最も治安が良いといわれるのは、上京区の地下鉄鞍馬口駅周辺です。京都駅まで地下鉄で10分程度と、市の中心部で働く人達に人気があります。ファミリー向け中古マンションは、3LDKで4000万円ほどが相場となっています。

京都市は現在、「住むなら都」をキャッチコピーに移住者受け入れを積極的に進めています。京都市の地方創生「 まち・ひと・しごと・こころの創生 」のホームページでは、京都の魅力や移住者の声を紹介しています。民間でも移住の受け入れを進めており、官民が一体となって移住者を増やす努力を行っています。 (提供: nezas

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