不動産投資
(写真=PIXTA)

不動産経営には、固定資産税といった税金や管理費など様々な費用が掛かります。これらの諸費用を考慮しておかないと、利益をあげてキャッシュを残していくことはできません。

今回は、不動産経営における諸費用には具体的にどんなものがあるのか、またどれくらいお金が掛かるのかを確認していきます。

管理費と修繕積立金

区分所有のマンションを購入して賃貸する場合、オーナーはマンションの管理組合に対して、管理費と修繕積立金の支払い義務があります。管理費には、マンション維持のための費用と、入居者のクレームや家賃集金などを管理会社に代行依頼している場合の委託費用があります。

具体的に言うと前者は、マンションのエレベーターやエントランスなどの共用部分に対する清掃や保守点検の費用などです。後者の委託費用は、管理会社や委託する業務内容にもよりますが家賃の5%程度が相場となっています。自分で入居者のクレーム対応や家賃の集金を行う場合は、管理委託費が不要となりますが、その手間を考えると費用を払っても管理会社に委託した方が賢明と言えるでしょう。

修繕積立金とは、定期的な修繕工事の支出に備えて積み立てるお金です。具体的には、給排水設備の取り換えや外装の塗り替えなどの修繕に使われます。

管理費と修繕積立金は、マンションの管理規約などで金額が決まっていて、不動産の購入時から、ある程度計算できます。また、新築マンションなどの場合、集客効果を狙って、修繕費用を低めに見積もっている場合もあります。そのため、修繕計画の見直しや経済事情を理由に途中で値上げになるかもしれません。マンション購入時には、管理費と修繕積立金の値上がりリスクも想定しておきましょう。

住居の住み替え費用

自宅の不動産を賃貸に出すような場合は、新しい住まいへの引っ越し費用や、入居のための敷金・家賃などが別途必要です。この場合の住み替え費用は、賃貸で得られる家賃収入の範囲内に抑えておきたいところです。