愛知
(写真=PIXTA)

愛知県と聞いて思い浮かぶのは、「名古屋めし」という人も多いのではないでしょうか。もともと愛知県では、味噌や香辛料を使うなど独特の食文化が発達しています。「名古屋めし」の代表格でもある「ひつまぶし」、「味噌カツ」、「味噌煮込みうどん」、「手羽先唐揚げ」などはメディアで取り上げられることも多く、有名店などでは県外から訪れた観光客で連日行列ができるほどです。数あるご当地グルメから見る愛知の食文化を、3つのポイントで紹介します。

愛知といえば「麺」

愛知のご当地グルメには麺が多いと言われます。「味噌煮込みうどん」以外にも、「きしめん」、「あんかけスパゲティ」、「カレーうどん」、「台湾ラーメン」などが地元でも愛されており、「名古屋五大麺」と呼ばれています。

「カレーうどん」はよくある普通のカレーうどんではなく、名古屋で独自に発展したもので、5つの特徴があります。

①麺が極太
②カレーうどんに合うように調合された本格スパイス
③とろとろの黄色いスープ
④和風ベースではなく、鶏ガラベースのダシ
⑤油揚げ、かまぼこが基本の具

また、東三河エリアではとろろご飯の上にカレーうどんが盛られた「豊橋カレーうどん」という不思議なご当地メニューも人気です。

「台湾ラーメン」とは、1970年代に名古屋にある台湾料理店の店主が台湾名物の担仔麺を元に、名古屋人好みに味付けを辛くして考案したのがはじまりとされています。台湾には存在しない、名古屋独自のラーメンなのです。最近はその進化形の「台湾まぜそば」も注目されています。