住宅バブルは落ち着いても、逆に家賃があがった英国?

ランキング上は、過去8カ月間で最も急激に賃貸価格が落ちこんだロンドン。

近年手のつけようがないまでに高騰していたロンドンの住宅バブルの崩壊については、以前から懸念されていた。特にケンジントン・ハイストリートなどの高級住宅地では、昨年から最高180万ポンド(約2億3801万円)以上もの下落が見られ、Brexitで欧州全体に広がる不透明な先行きが、バブルのピークに完全に歯止めをかけた感が強い。

しかしそれがそのまま家賃に反映されているという体感は薄く、11%減とはいうものの、まだまだ消費者の生活を圧迫していることには変わりがない。

また今年4月に導入された印紙税の引きあげを理由に、庶民向け物件の家賃を値上げする家主が続出。庶民の負担を軽減させる目的であったはずの改正が、結果的には逆に負担を重くさせてしまった。

英BBC放送が今月発表した調査からも、ロンドンの家賃が平均所得の50%を上回っていることが明らかになっている。

先進国で進む住宅費の高騰を、どうにか食いとめる手段はないものだろうか。

家賃が最も高い10都市、年間平均住宅費と昨年12月からの変動率

10位 ロサンゼルス(米)5万215ドル/約508万円 3%増
9位 シドニー(豪)5万768ドル/約514万円 3%増
8位 ドバイ(アラブ首長国連邦)5万3913ドル/約546万円)7%減
7位 シンガポール(シンガポール)6万1335ドル/621万円 1%増
6位 サンフランシスコ(米)6万6269ドル/約671万円 0%
5位 パリ(仏)8万2881ドル/約839万円 6%増
4位 東京(日)8万5332ドル/約864万円 22%増
3位 ロンドン(英)10万141ドル/約1014万 11%減
2位 香港(中)10万984ドル/約1023万円 1%増
1位 ニューヨーク(米)11万4010ドル/約1154万円 2%増

(ZUU online 編集部)