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(写真=Thinkstock/Getty Images)

イチロー選手のメジャー3000本安打達成に、リオオリンピックでの日本勢のメダルラッシュ。8月に入り、日本人アスリートの活躍が続いている。

競技こそ違えど共通するのは、大舞台でも動じず力を発揮する強いメンタルを持っている点だ。トップアスリートに学び、今日からできるメンタル強化法を4つ紹介する。どれも今日から実践できるものばかりだ。

自分の価値観を大切にする

「達成感や満足感っていうのは、僕にとって味わえば味わうほど前へ進めると思っている」

3000本安打達成後の会見で、イチロー選手はこう語っている。一般的に達成感というとモチベーションを下げるものというイメージがあるが、同選手にとっては逆のようだ。この他にも、どう会見では、野球を好きな理由を「うまくいかないことが多いから」と答えたり、過去には「節目の1本もそれ以外の1本も、僕には同じ1本だから」と答えたり、世間の考えとは異なる独特の価値観が垣間見える。

この傾向は、体操の内村航平選手やサッカー日本代表本田圭祐選手も見られるが、自分の価値観や評価基準を持つことは、メンタル強化にとって大変有用である。

人には承認欲求がある。そのため、誰かに認められようと、周囲の評価基準に合わせるようになる。内心、どう思われているだろうとビクビク。こうして、周りに振り回される弱いメンタルになってしまう。

自分の価値観を大切に努力し、自分で自分を認める。周りの理解は、あれば尚良し程度に思っておけば、いちいち動じないで済む。ACミラン移籍の際に本田選手が言った「リトル本田に聞いてみた」のように、まずは本音の自分が何に価値を感じるのか、問いかけてほしい。

良いイメージを持つ

今オリンピックで、お家芸復活を印象付ける活躍をしたのが柔道だろう。中でも、男子73kg級で金メダルを獲得した大野将平選手は、「圧倒的な差をつける」ことを目標に掲げて大会に臨んだそうだ。頭の中は、勝って当然。負ける自分などイメージしていなかったはずだ。男子90kg級で優勝したベイカー茉秋選手も、同様。この4年間、オリンピックチャンピオンになることだけを考えて戦い続けてきたと語っている。

ここ1番という重要な場面では、メンタルの強さが問われるが、その正体はイメージの差だ。カウンセラーとして、プレッシャーに弱い方に会うことも多いが、共通して皆、「上手くいかない自分」のイメージばかりしている。そのため、大事な場面ほど緊張が増し、力を発揮できない。大野・ベイカー両選手のように日頃から良いイメージを持つことが、いざという時の力になる。

また、脳は「否定を理解できない」と言われている。「失敗しない」を思い浮かべる時、瞬間的に頭に浮かぶのは「失敗する」シーンのはずだ。否定は使わず、肯定的な言葉でイメージをするよう心がけると効果的だ。