(写真=PIXTA)
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冠婚葬祭時には先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六曜を気にかけて段取りを進めるが、実はビジネスの世界でも六曜に加え、曜日や日付が会社の運命を左右していることが浮かび上がった。東京商工リサーチによれば、倒産日を検証してみると、「毎月5日、水曜、仏滅の日」に偏っていることが判明した。この3つの要素が次に重なるのは、2017年7月5日だ。この日があなたの勤める会社のXデーともなるかもしれない。

「月初め」に集中する倒産日は、手形取引が影響

東京商工リサーチが2000年1月1日から2016年5月20までに倒産した約23万社のデータベースを分析した結果によると、倒産日は毎月5日が最も多かった。現金での受け取り、支払いがない手形取引は、これまで商売の中で、商品の仕入れ代金を手形での支払いで済ませるなど広く取り入れられてきた。月末にこうした手形が不渡りになり、週末の土日を挟んで3営業日目に銀行取引停止処分を受ける会社が多いことから、毎月5日に倒産する企業が集中する傾向がある。

手形取引はビジネスの世界では減少しつつあるが、毎月5日、10日など五十日(ゴトウビ)を決済日として設定しているケースが多く、その証拠に5日の次には、毎月10日の倒産日が多く、6日、7日、4日とトップ5の倒産日は月初めに固まった。

また、月日別では6月5日の倒産件数が1,593件でトップ。12月5日1,541件、3月5日1,539件、2月5日1,517件、9月5日1,461件とトップ5の顔ぶれとなった。一方、金融機関が休暇に入る正月やゴールデンウィークの期間の倒産件数は少なく、1月2日はゼロ、5月4日は2件にとどまる。これらの休み期間中は、自分の会社の先行きの心配から少しは解放されそうだ。

六曜別でみるとやはり「仏滅」の倒産が多い

さらに六曜別でみると、倒産日の割合は以下の順位となった。

仏滅:17.10%
赤口:16.98%
大安:16.79%
先負:16.58%
先勝:16.52%
友引:16.04%

六曜の間では、ランキングは僅差であるが、トップは、読んで字のごとく、仏が滅ぶ日にあたる仏滅。特に引っ越し日としては避ける傾向がある。かといって縁起がいいとされ、結婚式に好まれる大安が3位に入り、ビジネスではあまり幸運をもたらしてくれているというわけではなさそうだ。最下位の友引は、自らの会社が倒産する際、取引先や関連会社に影響を及ばないように祈る気持ちが反映された結果だろうか。