Monthly
(写真=PIXTA)

今まで順調に資金が流入していた投資信託ですが、今年に入って減少に転じています。そんな中でも根強い人気があるのが、毎月分配型の投資信託です。資金の流入や純資産総額などのランキングには、必ずといっていいほど毎月分配型の投資信託が含まれています。

ただ、毎月分配型の投資信託はタコ足分配といわれているように、運用益以上に純資産の中から分配している商品が多くあり、問題視されている点もあります。

自分で運用することがないので、専門知識がなくても利用できるのが投資信託です。根強い人気の毎月分配型投資信託の魅力はどこにあるのでしょうか。

毎月もらえるお小遣いとして利用したい購入者

投資信託の主な購入者は高齢者で、50代以上に多いのが特徴です。購入する高齢者の多くは、退職金などを受け取ったりする年代で、年金受給者世代が主になります。退職金などのまとまった資金を運用する目的の一つとして、自分で運用する必要のない投資信託を購入するようです。

年金の受け取りは2ヵ月に1回のため、毎月決算がある投資信託を購入することで、年金のない月にも受け取りができるという点が魅力的だとされています。購入時の分配金の受け取り金額を聞いて、リターンが大きいと勘違いしやすいこともあるようです。

例えば、基準価格5,000円で毎月100円の分配がでているものを500万円で購入した場合、月に10万円を受け取ることができます(税金、手数料考慮せず)。さらに、購入時に毎月受け取ると考えて年間だと120万円、500万円分購入したと考えると2割以上のリターンを得られると思ってしまうようです。