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今日は貯蓄と保険はどちらが得なのかについて考察してみます。結論から言えば、どちらも一長一短です。でも、長所ばかりなものはありませんので、ご自身の状況に照らし合わせてどちらがメリットが大きいのかを考えてみてくださいね。

貯蓄は三角、保険は四角

最近、あまり聞かなくなったような気もしますが、筆者が20代の頃には貯蓄と保険の違いをこんな風に教わりました。 どういうことかわかりますか? 三角、四角は時間の経過と受け取れる金額を図にしたものです。 貯蓄はあくまでも自助努力で残高を積み上げることによって、残高が増えていくものです。貯蓄したものを引き出さなければ、右肩上がりで残高が増えていくので三角形になります。

一方、保険は保険会社の責任が開始した時点で、契約期間中は原則として同じ保障を得られます。たとえ、1回か2回しか保険料を払っていなくても、保険契約の責任開始日以降契約期間内であれば、保険契約に定められた条件下で保障しなければいけない事態になれば、決められた保険金が受けられるので、四角と表現されるのです(図参照)。

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保険が四角になれるのにはわけがある

保険が四角になれるのは保険金を受け取らなければいけないような事態に契約者自身であるあなた以外のほかの多数の人も同じような保険料を払っているから可能なのです。耳慣れない言葉では「相互扶助(そうごふじょ)」と言ったりもします。簡単に言えば、多くの人で助け合っているから最初から四角になれるということです。

一方、貯蓄はあくまでも自分ひとりで残高を増やしていくものです。誰も助けてくれませんから、自分が頑張って残高を増やさない限り(残念ながら長いこと低金利が続いているので利息も少ないですしね)、銀行や郵便局等から引き出せるお金を増やすことができないわけです。