投資には、株やFX、投資信託やETF(上場投資信託)など色々な種類があります。その中でも、株式投資と不動産投資は似ているところがあり、株式投資の経験がある人は不動産投資にも向いているのではないでしょうか。
そこで今回は、株式投資をしている人が不動産投資に向いている理由を3つのポイントから説明します。
不動産投資は「ポジショントレード」に近い
まず、株式投資には大きく分けて、
「ポジショントレード」
「スイングトレード」
「デイトレード」
という3つの投資方法があります。
不動産投資に向いているのは、ポジンショントレードに代表されるような比較的長いスパンでトレードを行う人です。
ちなみに、スイングトレードやデイトレードは、より短期間で利益をあげる必要があるため、ボラティリティ(株価がどの程度上下するかの幅)を重視する傾向があり、ポジショントレードとは根本的に投資に対する考え方が異なります。
ポジショントレードでは、半年から1年、長い人は数年から十数年、株を保有することもあります。その時に大事なのは2つあります。
一つは「この企業は今後、将来的に業績を上げ続けられるか」という企業のポテンシャルを見極められるかということ、もう一つは「損切りポイント」を明確に持てるかということです。ここに、不動産投資と通じるモノがあります。
損切りに関しては、投資スパンが長いので「ここだ」というポイントが訪れても、つい「1ヵ月だけ様子を見よう」という選択を取りがちですが、そこを「ビシッ」と損切りできる人が、不動産投資にも向いています。
1. 投資対象選びのポイントが似ている
不動産投資で大事なのは、「物件選び」です。そしてこの物件選びは、株式投資の「銘柄選び」に通じるものが多くあります。例えば、以下のようなポイントです。
● 競合との強み
物件選び : 周辺の競合物件の中で差別化できるポイントはどこか
銘柄選び : 他企業と比べて差別化できる事業的な強みは何か
● リスク
物件選び : 現在満室であれば、どのような賃借人がいて、空室リスクはどの程度あるのか
銘柄選び : 企業はどのような社風で、退職リスクや社風が変わってしまうようなリスクはあるか
株をやっていた人が不動産投資に向いている3つの理由
物件選び : 立地的に賃借人が途切れないような、将来的にも期待できる立地にあるか
銘柄選び : 会社のブランドや商品やサービスの方向性が、今後の成長分野であるか
このように、物件を選ぶ視点と、株の銘柄を選ぶ視点は共通点が多く、株式投資の経験者が不動産投資にも向いている(成功しやすい)といわれるのはそのためです。